必要な用尺とは 洋服などを作るときに 必要な布生地の長さです。
ダブル巾と呼ばれる140cm以上の巾の布生地と それ未満の巾のシングル巾と呼ばれる布生地では 計算方法が少し違います。(ひだや飾り布などを多用しない 通常のデザインの場合です)
上物の場合
- 140cm以上の巾の場合(ダブル巾)
着丈+襟丈+縫い代+ロス(1割程度)
- 140cm未満の巾の場合(シングル巾)
着丈+襟丈+袖丈+縫い代+ロス(1割程度)
ダブル巾の場合 布巾が広いので袖は着丈の中で取れます。
スカートやパンツ等のボトムの場合 ダブル巾でもシングル巾でも同じです。
着丈+バンド丈+縫い代+ロス(1割程度)
「パターンの巾x2」が 布巾に収まりきらない場合は 「着丈+バンド巾」の長さをを 上記の長さに加算してください。(プリーツ等で スカートの巾が広く パターンの巾がもっと広い場合は、「(着丈+バンド巾)x2」の長さを 加算する必要があるかも知れません。ダブル巾の方が 用尺が少なくて済む確率が高くなります)
ですが、すぐに作られない場合や 通販等で買われる場合は、パターン(型紙)で一番長いものの丈分 余分に買われる事をお奨めいたします。プリント物やジャガードなどの柄物の場合もそうです。
失敗した時やパターンを間違えた時のため等です。(2度と全く同じ布生地が手にはいらないかも知れません) また布生地は完全に無欠点ではありません。詳しくは 下記を参照してくださいませ。
後から買いに行った布生地の色が微妙に違う!
布生地とは一期一会
(布生地の)欠点について
(うまく行った場合は 布生地が余るかも知れませんが、その時は 何か小物を作るなどして 転用してくださいませ。パッチワークに利用するのも いいかも知れません)
柄物で 柄合わせをする場合は、上記よりも多めに 購入してくださいませ。また 織物の耳近くは いろいろな歪が残っている場合が多いので、
- 身頃等の主要なパターンは なるべく中央で取る。袖等の主要でないパターンを その両端で取る。
- なるべく 耳近くまでパターンを取らない。
この記事は サテン生地通販の生地屋店長の三浦宗之が書いています。