二重織(2重織)とは 織物の織組織で、織組織が二重になっているものです。これによって 例えば 2種類の糸を裏と表どちらかに 沢山出すことが可能になったり、肉厚の布生地を作れたりします。
- 経二重織(経糸が二重になってます)
- 緯二重織(緯糸が二重になってます)
- 経緯二重織(経糸と緯糸が両方二重になってます。断面を横から見ると 2枚の布生地に見えます。上と下をつなぐ結節点で 数ミリ間隔でつながっています。結節点の数が多いと 固く締まった織物に、少ないと柔らかい膨らみのある織物になる傾向です)
大きく分けると 上記の3種類があります。1.が一番生産性が高く、3.が織組織的に一番肉厚の織物を作ることが可能です。下記が経緯二重織織物の例です。
遮光カーテンは 二重織の代表的な例で、表裏サテン織組織で 中に原着の黒い糸(糸の段階で黒く染められている)が 入っています。ですので 光を遮る性能が高いのです。
余談ですが、アメリカの防弾チョッキは 8重織になっているそうです。ナイロンからもっと強度の強いケブラー(わたしの卒論はケブラーでした)と言うアラミド繊維になり ボディガードなどで死亡する人が減ったそうです。(防弾チョッキでも 至近距離から撃たれたりすると 貫通するそうです。日本にいて良かったですね!)
この記事は 布生地生地通販の生地屋店長の三浦宗之が書いています。