人絹とは、人造絹糸(ジンゾウケンシ)の略で ビスコース・レーヨンの長繊維の事です。絹糸に似た外観の繊維を人造的に作ったものの総称ですが、レーヨンの長繊維以外を 人絹と呼ぶことはないようです。
レーヨンは再生繊維の1つで 通常ビスコース法で作られてます(ビスコース・レーヨン)。現在はレーヨンの長繊維も短繊維も レーヨンと呼ばれ「人絹」と言う名称は 使われてません。レーヨンは綺麗な色に染まりますが、水に弱く 水洗いすると縮みます。
福井県は昔は、レーヨン織物の生産が盛んで 「人絹王国」とも呼ばれてました。もう 取り壊されてしまいましたが、その頃珍しかった洋風コンクリート建物の「人絹会館」と言う 立派な建物もあり、会合や祝典や結婚式等に よく利用されてました。
この記事は サテン生地通販の生地屋店長の三浦宗之が書いています。