カテゴリー別アーカイブ: 布生地の名前

七色?虹色に光沢を帯びる布地を探しています。玉虫色で宜しいでしょうか?


Q. はじめての注文で、布地の名称がわかりません。ブルー系の薄目のジョーゼットで 七色?虹色に光沢を帯びる布地を探しています。玉虫色で宜しいでしょうか?

A.七色になる生地は プリントです。大変申しわけございませんが、弊店では 取扱いがございません。(無地生地のみの 取扱いです)

「グラディエーション 布 通販」

等 キーワードの組み合わせで 検索されると、いくつか出てくると思います。老婆心からですが、一部の商品は 布質は良くないと 聞いております。(伝線しやすく ミシンで縫うと グチャグチャになりやすい。布生地が高価になるのを避ける為に 安いジョーゼット等を使用していると 思われます)

布生地で玉虫と 言いますと、多くの場合 2色の濃淡に見える生地の事を指します。弊店では 下記がそれに当たります。

シャンブレーとは(玉虫とは)

この記事は 布生地通販の生地屋店長の三浦宗之が書いています。

銘仙とは (メイセン)


銘仙とは(メイセン)、経糸(タテイト) 緯糸(ヨコイト)とも、精錬した玉糸の諸撚り糸(モロヨリイト) または片撚り糸、あるいは絹紡糸(ケンボウシ)を用いて、平織りに織った練絹織物(ネリキヌオリモノ)です。

柄は縞 絣(カスリ)、または、経糸捺染(タテイトナセン)による解し模様もあります。解し模様では 柄の境界がぼけるような 柔らかい見栄えとなり、大正から昭和の初期にかけて大流行し、全国に広まりました。
(締切絣(シメキリカスリ)、捺染絣(ナッセンカスリ)なども あるようです)

女性の普段着 お洒落着のような実用着物として、第二次世界大戦前まで 広く使われてましたが、最近は少なくなってきています。

伊勢崎銘仙足利銘仙秩父銘仙などが 有名です。下記の写真は足利銘仙さんのホームーページより 借用しています。

銘仙の布生地

銘仙の布生地

銘仙の文字は江戸末期から明治初めにかけて使われはじめましたが、それ以前は目専、目千、名撰、蠒繊と書いたそうです。《守貞漫稿》では蠒繊を〈メイセン〉〈メンセン〉と呼び 「塵埃(ジンアイ)つかず丈夫なので天保頃より用いる」 と書かれているそうです。

元々は 養蚕農家が出荷できない残り物の繭から 自家用に生産していたそうです。玉糸や絹紡糸を用いるのは その為ですね。 カジュアルで粗野な外観になります。

この記事は 布生地通販の生地屋店長の三浦宗之が書いています。

中形染とは(チュウガタゾメ) 中型染とは 中形


中形染とは(中型染とも書く)、元々中型紙(鯨尺3寸7分~7寸5分 1鯨尺=3.785cm、大型紙 小型紙の比較から中型と言われた)によって染めた柄の名称ですが、現在は型紙の大きさに 関係なくなっています。

おもに夏用の木綿ゆかたに用いられたので、ゆかたの別名ともなりました。染め方は 下記(株)竺仙さんの説明が分かり易いです。
長板中形(ナガイタチュウケイ)

染法は長板(捺染板,約9m)に敷きのり(糊)をして生地をはりつけ、型紙を置いて防染のりをおき、表型付が終わると生地をはがし、長板の反対面に裏返し てはり、型紙を裏返して裏型付を行います。型付を終わって乾燥した生地に豆汁(ごじる 大豆をすりつぶした乳白色の液)を引き、藍瓶(あいがめ)に数回つけ て染め上げます。(ここでは 藍染を例に挙げてますが、他の染料でも可)

大変面倒ですが、両側から 防染の糊付けを行わないと、柄がくっきり出なかったり 表裏が出来たりします。また 型紙の表裏を 張り替えるときに、柄がずれると 不鮮明な柄になったりします。

絵画的な図柄が多く、地染に模様を白く染め抜いたものと、地白に色模様を染め出したものの2種があります。

この記事は 布生地通販の生地屋店長の三浦宗之が書いています。

解し織りとは(ホグシオリ) 経糸捺染とは(タテイトナセン ワープ・プリント warp print) 経絣(タテカスリ) 再織り(サイオリ)


解し織りとは、経糸捺染(タテイトナセン)とも言い、絣(カスリ 経絣(タテカスリ))の一種です。経糸の模様が 細かくかすれて上品な感じになります。次のようにして 作ります。

  1. 経糸に捺染するために、ごく粗い間隔で 緯糸を織り込みます(経糸がバラバラにならない程度に。仮織(カリオリ)とも言います)。
  2. これに 模様を捺染(プリント)します。
  3. 再び織機にかけ、仮織した緯糸を抜きながら 正規の緯糸を正規の密度で、打ち込んで織り上げます。

3.のように 再び織るので、再織りとも 言います。写真付きの 工程が下記にあります。
ほぐし織りの工程

有名な銘仙(メイセン)に この方法が良く使われてます。下記写真は 「足利銘仙プロジェクト」より 拝借しています。

銘仙の布生地

銘仙の布生地

この記事は 布生地通販の生地屋店長の三浦宗之が書いています。

絣とは (カスリ) イカットとは (ikat)


とは、部分的に染め分けた糸(絣糸、多くの場合 縛ったりして防染し班に染める)で 織った織物の総称です。ところどころ かすったような模様が見られるので、絣(カスリ)と 呼ばれます。

これに類した織技は 東南アジアをはじめ世界各地にみられ、マレー語で「縛る、括る」を意味する「イカット」(ikat)で呼ばれています。非常に多種多様な種類があります。

絣織物の一部の例(写真)は 下記にまとめられてます。下記写真は ここから 拝借してます。
さく楽日記 絣

絣の例

絣の例

絣糸を経糸に使用するものを 経絣(タテカスリ)、緯糸に用いたものを 緯絣(コカカスリ)、両方に使用したものを経緯絣(タテヨコカスリ)と呼びます。

国内には、
柄により、十字絣(ジュウジカスリ) 井桁絣(イゲタカスリ)、亀甲絣(キッコウカスリ)などがあります。
産地により、久留米絣(クルメカスリ) 伊予絣(イヨカスリ) 備後絣(ビンゴカスリ)などがあります。
製法により、締切絣(シメキリカスリ) 織締絣(オリシメカスリ) 板締絣(イタシメカスリ) 摺込絣(スルコミカスリ) 経糸捺染(タテイトナセン)
などが あります。

絣は現在でも日本各地で織られていて、洋服・ネクタイ・鞄・壁掛けなどの装飾やその他小物などにも利用されています。しかし、生産に手間がかかるため割高であるにもかかわらず、もともと普段着(大島紬のように。ただ大島紬は もう高級品になってます)の素材のため高級品とは見なされず、需要は伸びていないそうです。いずれも少数の織元が細々と生産するにとどまっているそうです。

糸を防染して班に染めるやり方は 下記にあります。
絣(かすり) 西陣織

発祥の地は インドと言われています。タイ カンボジア インドネシア ベトナムを経て 琉球(沖縄)経由で、日本に伝わったようです。

この記事は 布生地通販の生地屋店長の三浦宗之が書いています。

お召とは(オメシ 御召) 御召縮緬とは(オメシチリメン)


お召とは、経糸(タテイト)と緯糸(ヨコイト)に 強撚(通常2本交互)の精錬先染めした絹糸を用いた 最高級クラスの平織物です。御召縮緬も 同じ意味です。

羽二重(重めの方)と共に最高級の素材で 和服の略礼装・洒落着に使われます。経済産業省指定伝統的工芸品です。

(通常の縮緬(チリメン)は、経糸に撚をかけずに 緯糸に強撚をかけて シボだしをしています。ですので お召は 縮緬よりシボが大きくはっきり現れます。また 縮緬は織り上げ後 精錬・染をしますが(後染)、お召は 糸の段階で精練・染をしています(先染)。セリシンが取り除かれた状態で 織り上げるため、縮緬に比べて 固くコシのある風合いになります)

下記が お召の布生地の例です。画像は「きもの*BASICルール」さんの 「御召の着物」のページから拝借しています)

お召の布生地の例

お召の布生地の例

徳川11代将軍 家斉(イエナリ)公が、好んでお召しになった事から 「お召」と言われるようになったとの事です。近年は 生産量が少なくなってます。また コスト・ダウンの為に、緯糸にウールを用いた ウールお召もあります。

お召は通常の縮緬よりもコシがつよく、よりはしっとりと馴染む独特の風合いがあり、着崩れしにくく、裾さばきがよいために、洒落着に向くとされます。

一般に和服では織り(先染織物)よりも染め(後染織物)のほうが格が高く 礼装に用いられますが、そのなかにあって御召は織物中一二を争う格を持ち、今日でも略礼装として用いられることが多いです。江戸時代には礼装として用いられることも多かったそうです。

この記事は 布生地通販の生地屋店長の三浦宗之が書いています。

金襴とは (キンラン)


金襴とは、金糸(キンシ)を絵緯(エヌキ)として文様を織り出した織物の事で、ジャガード織機で織ります。

金糸を使わない「無金物」(ムキンモノ わびさびを出した趣の深いものもあり)も 金襴と呼ばれる場合も あるようです。

「金襴 緞子」(キンラン ドンス)と言うように 高級織物の代名詞で、下記の写真のような 布生地です。
(この写真は 西陣さんのページから 拝借してます)

金襴(キンラン)

金襴(キンラン)

詳しくは 下記を参照してください。
金襴 【きんらん】

この記事は 布生地通販の生地屋店長の三浦宗之が書いています。

駒綸子とは (コマリンズ)


駒綸子とは、駒撚り糸(コマヨリイト 強撚諸撚糸)を使った綸子の事です。通常の綸子よりも 光沢が少なくなりますが、強度は増します。婦人和服地に 使われます。

駒撚り糸には 中撚の諸撚糸との記述もあります。中~強撚の撚りのかかった 諸撚糸ではないでしょうか?)

この記事は 布生地通販の生地屋店長の三浦宗之が書いています。

綸子縮緬とは (リンズチリメン)


綸子縮緬とは、右撚り 左撚りの強撚糸を 交互に緯糸に入れて 縮緬のようにシボを出した綸子(リンズ)の事です。

縮緬のように シボが立ってます。地質が柔らかく、光沢に富むことを特徴とし、染呉服用の生地として広く活用されています。

この記事は 布生地通販の生地屋店長の三浦宗之が書いています。

緞子とは(ドンス)


緞子とは、ドンスと読み 糸で精錬・染色した先染め糸を使ってジャガード朱子(五枚朱子や八枚朱子等)の表組織と裏組織で 地模様も出したものです。

綸子(リンズ)は 同じように作りますが、後染め(織り上げてから染める)です。綸子は色的には一色ですが、光沢差で模様が見えます。綸子には 薄地もあります)

厚地で高級感があり 金襴と並んで 高級織物の代名詞です。礼装用の帯地や 表装具 寺院の調度品などに 使われます。

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