プリーツ加工とは、襞(ヒダ)付け加工の事です。
合成繊維が高混率の布生地は その熱可塑性(熱で柔らかくなり 冷やすと堅くなる性質)を利用して プリーツをつけます。ギャザーと違い 堅い感じになります。
コットン(綿)やウール(毛) 再生繊維のレーヨンやキュプラなどは、熱可塑性がないので、一般にそのままでは 耐洗濯性のあるプリーツ加工できません。
コットンやレーヨン、キュプラなどは樹脂加工で、ウールはシロセット加工で、耐洗濯性のあるプリーツ加工が可能になります。
よくお問い合わせがあるのですが、プリーツ加工された布生地は ほとんど売っていません。完全受注生産品です。プリーツ加工もどきのような布生地でも シワ加工のように大量生産されたもの以外はほとんど売っていません。
(大変稀に キャンセル品などが、売っているかも知れませんが)
天然繊維は 昔は耐洗濯性のあるプリーツ加工は困難だったので、王侯貴族とか大金持ちしか 着用できませんでした。浮き彫りなどに残っている 細かいプリーツの沢山入った衣装は 富の象徴だったのです。
この記事は サテン生地通販の生地屋店長の三浦宗之が書いています。