シルケット加工とは(マーセライズ加工 マーセリゼーションとも言います) シルキー加工の一種で、綿糸または綿布に絹(シルク)のような光沢を持たせる加工方法です。
張力をかけながら 苛性ソーダ等でアルカリ処理をすると、綿糸や綿布に絹のような光沢を与えられます。同時に染色性も向上して 綺麗な色に染められるようになります。
(アルカリ濃厚液中で 綿の繊維が膨潤して円形に近くなり光沢が増します。張力がかかっているので 形状の安定が保たれ、綿の非晶領域が増加するので 染色性が向上します)
現在 綿や合繊綿混紡製品の織物の多くは、精練 漂白後にシルケット加工が行われています。
糸に処理をしてから織り上げると ソフトな手触りの高級な織物になります。これを「先シルケット」と言います。
フォーマル・ウエアなどで 光沢とビビットな色目が要求される時に 広く用いられます。逆にTシャツのように マットで自然な風合いが求められるカジュアル・ウエアなどの時は あまり用いられません。(一部ミセス シニア向けには 用いられる事もあります)
この記事は サテン生地通販の生地屋店長の三浦宗之が書いています。