ポリウレタンとは、ゴムのように伸びる糸の事で スポーツ・ウェアやパンティ・ストッキングなどの ストレッチのある製品に良く使われてます。
アメリカでは”spandex“とも 呼ばれてますが、デュポン(株)や東レ・デュポン(株)のライクラ(Lycra)と言う商標の方が 有名です。ゴムのように5倍も伸びる唯一の弾性繊維で、ゴムに比べて 下記のような優位性があります。
- 劣化しにくい
- はるかに細い糸ができる
- 染色できる(染色性はあまり良くありませんし、他染料を吸い込んで 色移りの問題がおきやすいです)
東レやデュポン以外でも、旭化成のロイカとか いろいろなメーカーからいろいろな商標で販売されています。
5~10%程度の使用で 大きなストレッチ性が得られ、キックバック性(強く引っ張っても 元に戻る性質)も良好です。
劣化しにくいと言っても ゴムと比べるとと言うだけで、保管方法や質の悪いポリウレタンを使うと 半年~3年程度で劣化する場合もあります。(太陽光は勿論 蛍光灯の光でも劣化しますし、排気ガス等にも弱いです。倉庫等でエンジン・リフトの排気ガスで劣化してしまった例もあるようです。勿論何日も何ヶ月もさらされた場合で、屋外で運動する程度では そんなに速く劣化しません)
安物の靴下の上の部分が すぐに伸びてしまうのは 質の悪いポリウレタンを使っているためです。
余談ですが、日本では 過去にライクラと言う商標を使わせてもらえず(品質レベルの実績ができるまでデュポンが使わせなかった?)、オペロンと言う商標で呼ばれてました。その後品質レベルも向上し 実績もできたので、同じ日本の会社が作っているのですが ライクラと言う商標を使えるようになりました。
(東レのライクラの会社が 東レ・オペロンテックスと言うのは その名残です)
この記事は サテン生地通販の生地屋店長の三浦宗之が書いています。