布生地の名前」カテゴリーアーカイブ

エナメル・クロスとは (enamel cloth)


エナメル・クロスとは、無地の陶磁器のような外観を持った布生地の事です。エナメルは陶磁器の釉薬(ウワグスリ)の事です。

通常はコーティングで加工します。皮革製品に同様の加工をして「エナメルの靴」などを 製造したりします。エナメルのような外観を作る エナメル塗料などもあります。

金属表面を 釉薬で加工する方法は、美術的には七宝焼き(シッポウヤキ Cloisonné)、工業的は琺瑯(ホーロー 英:viteous enamel, 米:porcelian enamel)と 言います。

この記事は 生地通販の生地屋店長の三浦宗之が書いています。

fosshapeとは


fosshapeとは、熱硬化性の分厚い不織布のようです。下記動画のように 成形して熱をかける事によって 硬くなります。構築的なシルエットを作ったり コスプレなどで利用できそうですね。(フォス・シェイプと読むのでしょうか?)

通常の合成繊維は 熱可塑性で、熱をかけると 柔らかくなりますが、その反対の性質ですね。ありそうで なかった繊維です。

日本でも 似たような布生地が発売されてないか、
「熱硬化性 布」 「熱硬化性 生地」
等のキーワードで検索して、ざっと見てみましたが 同様のものはありませんでした。

下記より ヤード単位で購入できそうです。(英語で海外からの購入になりますが)
fosshapeの購入ページ
販売会社のトップ・ページ

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ベネシャンとは (venetian) ベネ


ベネシャンとは、朱子(サテン) または綾(ツイル)の変化組織で、マイルドな光沢があり 厚手でなめらかな風合いを持っています。布面には 急角度の斜めの線が密にあります。略して「ベネ」とも呼ばれます。

織組織は5枚サテン(経糸が4本浮いて 1本沈む。サテンの項参照)が多いようで、普通のサテンよりも 厚手で光沢はマイルドです。

元々ウール(毛)で 経糸が梳毛 双糸、緯糸が紡毛糸を使って作られてます。ですが、コットン(綿)やポリエステル、ポリエステルやコットン等の混紡糸でも 作られてます。

背広 コート カーテンなどに使用されます。ベネシャンと言う名前は 中世最強の都市国家 ベネチア(イタリア語でComune di Venezia イタリア北部の都市。英名Venice 日本ではベニス ヴェニスとも呼ばれる)から 来ています。

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ニードルパンチとは (needle punch)


ニードルパンチとは、

  • 不織布では、短い繊維を薄く何枚も重ね 多数の針(ニードル)のついた機械で 圧縮してフェルト状にした布生地です。不織布の代表的な製法の一つで、安価でホツレがなく自由にカットできるので カーペットなどに多く使用されてます。
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    (ホームセンターなどに 安く売っているフェルト状のカーペットは ほとんどこれです)
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  • 刺繍では 下記動画のように、下に色のついた短い繊維のシートを敷いて、上から針(ニードル)を高速回転で差して 下の繊維を引っ張り上げたりします。

ニードル(針)を ボクシングのパンチのように差すので ニートルパンチと言うのだと 思います。

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オパール・ジョーゼットとは (opal finished georgette)


オパール・ジョーゼットとは、オパール加工をしたジョーゼットの事です。透けた生地に 透けないプリント模様が見えます。

オパール加工は、まず 絹 合成繊維などの 酸に強い繊維と、綿 レーヨンなどのように 酸に弱い繊維との 交織や混合織物を作ります。溶かしたくない部分に糊をつけ、生地を酸につけ酸に弱い繊維を溶かして 模様を作ります。詳しくはオパール加工の項を 参照してくださいませ。

オパールジョーゼットは、以前は絹とレーヨンで、最近では合成繊維とレーヨンで作られる事が多いです。

溶けた部分の 滑脱強度が弱くなり過ぎないように 織物設計の段階で ある程度考慮しておく必要があります。

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ブロードテール ファブリックとは (broadtail fabric)


ブロードテール ファブリックとは、高級毛皮のブロードテールに似せて作った 波状の渦紋のある毛織物の事です。婦人のコート地に使われます。

(毛皮のブロードテールとは、カラクル種(ペルシャ羊の一種)の早産(未熟児で生きられなかった羊) 死産、または母親が死んだ場合の子羊の毛皮を指します。(最初は生きたまま 殺して毛皮にするのかと 思いましたが、違うようで安心しました)

毛足が非常に柔らかくて短く黒く 波紋状の模様と 美しい光沢が特徴です。産地の名前が付くことが多く ロシアン・ブロードテールとか アフガン・ブロードテールなどがあります。ロシアン・ブロードテールが有名です。

色は黒 茶 グレーなどが多く、ドレッシーな趣を持つ高級毛皮で、冬のコートなどに用いられます。カラクル種の羊の 尾が太く幅の広い事から名づけられました。(broad tail) )

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ガーゼとは (gauze, (仏)gaze)


ガーゼとは、経(タテ)・緯(ヨコ) 40番手の コットン(綿)の単糸を、経密度30本/インチ 緯密度22本/インチ程度の極めて粗い平織にして、柔らかく仕上げた織物です。

精練 漂白して衛生用材料や幼児用肌着 ハンカチにも使われます。
(以前は 切り傷ややけどなどの患部を覆う布生地として 使われてましたが、傷を治すために分泌される体液を カーゼが吸収するために、かえって害があるので 使わない方がいいようです)

近年は紡績技術が進歩して 綿糸でも細い糸が比較的安価に作られるようになり、織機も高速化して ダブル・カーゼ(ガーゼの経緯二重織)やトリプル・カーゼ(経緯三重織)も沢山販売されるようになりました。

(以前は 高価な原料である超長綿とかを使わないと 細い綿糸を作るのが困難でした。
また織機の回転数が低い(低速)と 二重織や三重織の織物を作るのに 大変コストがかかり、安価に販売する事が困難です)

粗く織ってある布生地を 一般に「ガーゼ」と称する場合もあるようです(コットン製でなくても)。

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ブロードとは(broad) ブロードクロスとは(broadcloth)


ブロードとは、ブロードクロスとも言い 経糸(タテイト)を密に 緯糸(ヨコイト)の1.5~2倍くらいの糸密度で織った織物です。密な地合いで光沢があり 繊細な緯畝のある柔軟な平織物で、強度はかなりあります。

ポプリンよりは 緯畝が細いです。
(ブロード・クロスはアメリカの呼び方で、ポプリンは英国の呼び方だそうです。でも 日本では 畝が細いものをブロード・クロス、太いものをポプリンと呼ぶそうです)

元々はウール(毛)で作られてましたが、今はコットン(綿) シルク(絹) ポリエステルなどでも 作られてます。

綿ブロードが代表的で、経糸に80番手双糸 緯糸に40~60番手の単糸を使って織ります。(綿番手は 数字が小さいほど太い)

用途は幅広く、ワイシャツ パジャマ カジュアル・スーツ スカート エプロンなどに使われてます。

ウールのブロードは、縮絨によって フェルトになります。

この記事は 布生地通販の生地屋店長の三浦宗之が書いています。

ポプリンとは(poplin)


ポプリンとは、緯糸(ヨコイト)の方向に 細い畝が見える 手触りの良い柔らかな平織物です。ブロード・クロスよりは 畝が太いです。

(ブロード・クロスはアメリカの呼び方で、ポプリンは英国の呼び方だそうです。でも 日本では 畝が細いものをブロード・クロス、太いものをポプリンと呼ぶそうです)

元々は シルク(絹)とウール(毛)の交織織物でしたが、現在ではコットン(綿)織物が多く、ウール シルク ポリエステルなどでも 作られてます。

コットン・ポプリンは 経(タテ)40番手くらい 緯(ヨコ)30~40番手くらいの物が多く、経密度が緯密度の2倍近く込んでます。(ブロード・クロスと同じように)

用途は幅広く スカート 薄手のジャケット エプロン カーテン テーブルクロスなどです。

ポプリンの語源は フランスの地名 “Popeline” から来ています。

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ローンとは (lawn)


ローンとは、薄く 密で 滑らかな織物です。通常経(タテ)に60~80番手(綿番手)、緯(ヨコ)に80~100番手のコーマ糸を使います。元々はリネンで織られてました。リネンを模しているので ハリがあります。

現在は コットン(綿)をはじめ ポリエステル/綿などの混紡糸でも 作られてます。薄いので シャツ、ブラウス、ワンピースなどに使われます。

ローンの語源は、Laon(Laow?)と言うフランスの町の名前と、芝生(lawn)という2つの説があります。

貸付の意味のローンも 日本語表記は同じですが、スペリングは “loan” で別物です。

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