超長綿とは(チョウチョウメン)


超長綿とは、綿花の中の繊維の平均の長さが平均35mm以上のものです。綿花は平均長さによって 下記のようにおおよそ分類されます。(カッコ内は平均長さ)

  • 短繊維綿(21mm以下)
  • 中繊維綿(21mmを越え 28mm未満)
  • 長繊維綿(28mm以上)

この長繊維綿の中でも 平均長35mm以上のものは 超長綿と呼ばれて 珍重されてます。カリブ海の西インド諸島で生産される海島綿(Sea-Island cotton)が有名です。他にも エジプトの「ギザ45」やペルーの「ピマ・コットン(pima cotton)」があるそうです。

手触りがいいとか 糸にした時の反射率が高い(シルクのような光沢になります)とか 綿花自体の性質も優れているのですが、綿花繊維の長さが長いと 細くてもある程度の強度の糸が作れます。ですので 薄くて上質の布生地を作ることができます。

(ただ 綿(コットン)生地の場合 お値段と耐久性は比例しない事が多いです。薄くて高級そうな綿生地は 着心地等もとってもいいのですが、摩擦等に弱い場合が多いです。よく着ていると 数年でダメになる事が多いです。洗濯が一番布生地を傷めるのですが、洗わないわけにはいきませんし)

あと 繊維の長さが長いので、糸がしっかり絡まっていて ほどけにくい(布にすると 痩せにくい)、やや毛羽立ちにくい性質が あります。(ただ 綿の繊維自体が それほど強くないので、強く摩擦すると 表面の繊維が切れます)

この記事は 布生地通販の生地屋店長の三浦宗之が書いています。

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超長綿とは(チョウチョウメン)」への3件のフィードバック

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