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うさこさんが 手作りフェアーIN九州から 生放送されます!


ニコ生オフィシャル放送枠(毎週月曜日の夜9時)をもっていらっしゃる「うさこ」さんが、15, 16日(金・土)と日中(10:30-17:00)に ホビーショー手作りフィアIN九州から生放送されます。

視聴者プレゼントも あるようですので、お時間のある方は ぜひご覧になってくださいませ~♪
手作りフェアー一日目
手作りフェアー二日目

手作りイベント生中継

手作りイベント生中継

以上 番外のお知らせでした~♪

この記事は 布通販の生地屋店長の三浦宗之が書いています。

架橋反応とは (crosslinking reaction, cross-linking reaction)


架橋反応とは、分子鎖(分子が鎖状に 長くつながったもの)の間に 橋を架けるように 他種類の分子がつながる反応です。つながる事によって 高分子(ポリマー)では 一般に粘性が増し、ゲル化したり(分子鎖間の隙間が多く 水分子が入り易い場合) 固くなったりします。また 溶剤等にも 溶けにくくなります。

(湯がいた「うどん」が うどん同士が一部くっついて、湯がく前の「うどん」に なるようなイメージですね)

柔らかく弾力性の小さい「イソプレン」ポリマーが 硫黄による架橋でタイヤなどに成型できるようになり、さらに架橋を進めることで固い「エボナイト」となります。

ワイシャツなどの形態安定加工(アイロンのいらない)などは、縫製後に この反応を利用して形態を安定させ シワもよりにくくしてます。

2液を混ぜ合わせて硬化させる エポキシ樹脂も、この反応で固くなります。

この記事は 布通販の生地屋店長の三浦宗之が書いています。

 

熱可塑性とは (ネツカソセイ thermoplasticity) 熱硬化性とは (ネツコウカセイ thermosetting)


熱可塑性とは、加熱すると 柔らかくなる性質で 成形後常温に戻すと ほぼそのままの形で成形できます。ほとんどの合成繊維が この性質を持ちます。(fosshape以外は 三浦は知りません)

熱硬化性とは、反対に 加熱すると架橋反応等が進んで 重合度が上がり、硬くなる性質です。硬くなると 温度が下がっても もう柔らかくなりません。

ポリエステル等の合成繊維は 熱可塑性を利用して 溶融紡糸(溶かして 糸の形にする)が 行われます。この性質を利用して、糸にクリンプをつけたり(仮撚加工糸) 布生地にヒートセットしたり スカートにプリーツをつけたりしてます。

熱硬化性の樹脂は 硬化後は、硬くて溶剤等にも強いので 電気部品やテーブル等の家具の表面処理 灰皿 焼付け塗料に使用されます。(尿素樹脂 メラミン樹脂 フェノール樹脂等)

よくホームセンター等で売っている エポキシ樹脂接着剤は、A液(基剤)とB液(硬化剤)を混ぜることによって、架橋反応等を促進し 熱硬化性樹脂のようにして 固くなるものです。

レーヨンベンベルグ等の 再生繊維は、加熱すると 柔らかくも固くもならず もっと加熱すると燃えるので、熱可塑性樹脂や熱硬化性樹脂とは 全然異なるものです。(熱可塑性樹脂よりは 耐熱温度はもっと高いですが)

この記事は 布通販の生地屋店長の三浦宗之が書いています。

fosshapeとは


fosshapeとは、熱硬化性の分厚い不織布のようです。下記動画のように 成形して熱をかける事によって 硬くなります。構築的なシルエットを作ったり コスプレなどで利用できそうですね。(フォス・シェイプと読むのでしょうか?)

通常の合成繊維は 熱可塑性で、熱をかけると 柔らかくなりますが、その反対の性質ですね。ありそうで なかった繊維です。

日本でも 似たような布生地が発売されてないか、
「熱硬化性 布」 「熱硬化性 生地」
等のキーワードで検索して、ざっと見てみましたが 同様のものはありませんでした。

下記より ヤード単位で購入できそうです。(英語で海外からの購入になりますが)
fosshapeの購入ページ
販売会社のトップ・ページ

この記事は 布通販の生地屋店長の三浦宗之が書いています。

風合いとは (handling)


風合いとは、手触りや肌触り 着心地など、人がその布生地に触れた時に感じる 材質感の事です。「風合い良い生地」(手触りの良い)と言うような 表現をします。

学術的には 次のような標準的基本用語が 定義されてるようです。学術的に定義すると とても難しくなりますね。

  • ソフトさ (Soft feeling) :かさ高さ、曲げやわらかさ、なめらかさの混じったソフト感。準基本風合い。
  • しなやかさ (Flexibility with soft feeling) :やわらかく、ドレープ性を加味し、触ってなめらかな感覚を含んだ総合風合い。これは基本風合いではないが準基本風合いで婦人用薄手布の性質を表現するのに重要なものとして加えられている。
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  • ふくらみ (Fullness and softness) :かさ高でよくこなれたふくよかな布の感覚である。圧縮に弾力性があり、曖昧を伴う厚み感である。
  • はり (Anti-drepe stiffness) :張る性質で、曲げ硬さが主であるが、弾力性の有無は問題にしない。
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  • こし (Stiffness) :触って得られる可撓性、反撥力、弾性のある充実した感覚。たとえば、弾力性のある繊維や糸で構成されている、また適度に高い密度の布の持つ感覚である。
  • きしみ (Scrooping feeling) :きしむ感覚。絹(シルク)繊維がこの感覚を強くもっている。
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  • しゃり (Crispness) :粗く硬い繊維や強撚の糸から生まれる触ってしゃりしゃりした感覚。たとえば、ポーラ地に強く現れる感覚をいう。主として布の表面の感覚である。布のすべての種類の剛さがこの感覚を助長する。
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  • ぬめり (Smoothness) :細くて柔らかい羊毛の繊維からもたらされる触ってのなめらかさ、しなやかさ、柔らかさの混じった感覚で、毛質の良さからくる柔らかさをいう。曲げやわらかさ、なめらかさ、なめらかな曲げの手触り、すなわち、ころびの良さ、そして曲げにおける弾力的な性質によって判断する。

大昔に 大学で習った先生に
「風合い計ができたら、売れて大儲けできます!」
と 言われましたが、大変残念ながら そうは ならなかったようです。
ニューサイバーテック
カトーテック株式会社

この記事は 布通販の生地屋店長の三浦宗之が書いています。

ベネシャンとは (venetian) ベネ


ベネシャンとは、朱子(サテン) または綾(ツイル)の変化組織で、マイルドな光沢があり 厚手でなめらかな風合いを持っています。布面には 急角度の斜めの線が密にあります。略して「ベネ」とも呼ばれます。

織組織は5枚サテン(経糸が4本浮いて 1本沈む。サテンの項参照)が多いようで、普通のサテンよりも 厚手で光沢はマイルドです。

元々ウール(毛)で 経糸が梳毛 双糸、緯糸が紡毛糸を使って作られてます。ですが、コットン(綿)やポリエステル、ポリエステルやコットン等の混紡糸でも 作られてます。

背広 コート カーテンなどに使用されます。ベネシャンと言う名前は 中世最強の都市国家 ベネチア(イタリア語でComune di Venezia イタリア北部の都市。英名Venice 日本ではベニス ヴェニスとも呼ばれる)から 来ています。

この記事は 布通販の生地屋店長の三浦宗之が書いています。

ニードルパンチとは (needle punch)


ニードルパンチとは、

  • 不織布では、短い繊維を薄く何枚も重ね 多数の針(ニードル)のついた機械で 圧縮してフェルト状にした布生地です。不織布の代表的な製法の一つで、安価でホツレがなく自由にカットできるので カーペットなどに多く使用されてます。
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    (ホームセンターなどに 安く売っているフェルト状のカーペットは ほとんどこれです)
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  • 刺繍では 下記動画のように、下に色のついた短い繊維のシートを敷いて、上から針(ニードル)を高速回転で差して 下の繊維を引っ張り上げたりします。

ニードル(針)を ボクシングのパンチのように差すので ニートルパンチと言うのだと 思います。

この記事は 布生地通販の生地屋店長の三浦宗之が書いています。

オパール・ジョーゼットとは (opal finished georgette)


オパール・ジョーゼットとは、オパール加工をしたジョーゼットの事です。透けた生地に 透けないプリント模様が見えます。

オパール加工は、まず 絹 合成繊維などの 酸に強い繊維と、綿 レーヨンなどのように 酸に弱い繊維との 交織や混合織物を作ります。溶かしたくない部分に糊をつけ、生地を酸につけ酸に弱い繊維を溶かして 模様を作ります。詳しくはオパール加工の項を 参照してくださいませ。

オパールジョーゼットは、以前は絹とレーヨンで、最近では合成繊維とレーヨンで作られる事が多いです。

溶けた部分の 滑脱強度が弱くなり過ぎないように 織物設計の段階で ある程度考慮しておく必要があります。

この記事は 布生地通販の生地屋店長の三浦宗之が書いています。

 

ブロードテール ファブリックとは (broadtail fabric)


ブロードテール ファブリックとは、高級毛皮のブロードテールに似せて作った 波状の渦紋のある毛織物の事です。婦人のコート地に使われます。

(毛皮のブロードテールとは、カラクル種(ペルシャ羊の一種)の早産(未熟児で生きられなかった羊) 死産、または母親が死んだ場合の子羊の毛皮を指します。(最初は生きたまま 殺して毛皮にするのかと 思いましたが、違うようで安心しました)

毛足が非常に柔らかくて短く黒く 波紋状の模様と 美しい光沢が特徴です。産地の名前が付くことが多く ロシアン・ブロードテールとか アフガン・ブロードテールなどがあります。ロシアン・ブロードテールが有名です。

色は黒 茶 グレーなどが多く、ドレッシーな趣を持つ高級毛皮で、冬のコートなどに用いられます。カラクル種の羊の 尾が太く幅の広い事から名づけられました。(broad tail) )

この記事は 布生地通販の生地屋店長の三浦宗之が書いています。

ガーゼとは (gauze, (仏)gaze)


ガーゼとは、経(タテ)・緯(ヨコ) 40番手の コットン(綿)の単糸を、経密度30本/インチ 緯密度22本/インチ程度の極めて粗い平織にして、柔らかく仕上げた織物です。

精練 漂白して衛生用材料や幼児用肌着 ハンカチにも使われます。
(以前は 切り傷ややけどなどの患部を覆う布生地として 使われてましたが、傷を治すために分泌される体液を カーゼが吸収するために、かえって害があるので 使わない方がいいようです)

近年は紡績技術が進歩して 綿糸でも細い糸が比較的安価に作られるようになり、織機も高速化して ダブル・カーゼ(ガーゼの経緯二重織)やトリプル・カーゼ(経緯三重織)も沢山販売されるようになりました。

(以前は 高価な原料である超長綿とかを使わないと 細い綿糸を作るのが困難でした。
また織機の回転数が低い(低速)と 二重織や三重織の織物を作るのに 大変コストがかかり、安価に販売する事が困難です)

粗く織ってある布生地を 一般に「ガーゼ」と称する場合もあるようです(コットン製でなくても)。

この記事は 布生地通販の生地屋店長の三浦宗之が書いています。