架橋反応とは、分子鎖(分子が鎖状に 長くつながったもの)の間に 橋を架けるように 他種類の分子がつながる反応です。つながる事によって 高分子(ポリマー)では 一般に粘性が増し、ゲル化したり(分子鎖間の隙間が多く 水分子が入り易い場合) 固くなったりします。また 溶剤等にも 溶けにくくなります。
(湯がいた「うどん」が うどん同士が一部くっついて、湯がく前の「うどん」に なるようなイメージですね)
柔らかく弾力性の小さい「イソプレン」ポリマーが 硫黄による架橋でタイヤなどに成型できるようになり、さらに架橋を進めることで固い「エボナイト」となります。
ワイシャツなどの形態安定加工(アイロンのいらない)などは、縫製後に この反応を利用して形態を安定させ シワもよりにくくしてます。
2液を混ぜ合わせて硬化させる エポキシ樹脂も、この反応で固くなります。
この記事は 布通販の生地屋店長の三浦宗之が書いています。
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