タグ別アーカイブ: 織組織

バーバリーのコートを直したい


Q.バーバリー 英国で買ったトレンチコートの衿を直したいのですが 似た生地はございますか。古いのですが 夫が好きなコートで直して使用したいとのことです。

A.バーバリーと 言いますと、たぶん綿のツイル生地(又は キャバジン)だと 思います。(稀にポリエステルの場合もあります。ついているタグの混率をごらんくださいませ)

バーバリーですと オイル・コーティングで 撥水加工がしてあり、水をはじくと思います。
(古いコートですと、もう撥水しないかも 知れませんが。クリーニング時に 撥水加工を指定してあると、はじきます)

今のコートの混率にあわせて ツイルで検索してみてくださいませ。
(例:「綿 ツイル 通販」とか 「ポリエステル ツイル 販売」。大変申しわけございませんが、弊店でツイルの取扱いは ございません)

撥水加工された生地は なかなか売ってないと思いますので、修復後 クリーニング屋さんで 撥水加工されるといいと思います。
(スプレーなどで 撥水性能を付加できますが、一時的で クリーニング屋さんの方が、オリジナルほどではありませんが 耐久性が高いです)

ただ コートやジャケットの修復は かなり技術が必要になります。専門の お直し屋(リフォーム)さんを 探された方が いいと思います。

お召とは(オメシ 御召) 御召縮緬とは(オメシチリメン)


お召とは、経糸(タテイト)と緯糸(ヨコイト)に 強撚(通常2本交互)の精錬先染めした絹糸を用いた 最高級クラスの平織物です。御召縮緬も 同じ意味です。

羽二重(重めの方)と共に最高級の素材で 和服の略礼装・洒落着に使われます。経済産業省指定伝統的工芸品です。

(通常の縮緬(チリメン)は、経糸に撚をかけずに 緯糸に強撚をかけて シボだしをしています。ですので お召は 縮緬よりシボが大きくはっきり現れます。また 縮緬は織り上げ後 精錬・染をしますが(後染)、お召は 糸の段階で精練・染をしています(先染)。セリシンが取り除かれた状態で 織り上げるため、縮緬に比べて 固くコシのある風合いになります)

下記が お召の布生地の例です。画像は「きもの*BASICルール」さんの 「御召の着物」のページから拝借しています)

お召の布生地の例

お召の布生地の例

徳川11代将軍 家斉(イエナリ)公が、好んでお召しになった事から 「お召」と言われるようになったとの事です。近年は 生産量が少なくなってます。また コスト・ダウンの為に、緯糸にウールを用いた ウールお召もあります。

お召は通常の縮緬よりもコシがつよく、よりはしっとりと馴染む独特の風合いがあり、着崩れしにくく、裾さばきがよいために、洒落着に向くとされます。

一般に和服では織り(先染織物)よりも染め(後染織物)のほうが格が高く 礼装に用いられますが、そのなかにあって御召は織物中一二を争う格を持ち、今日でも略礼装として用いられることが多いです。江戸時代には礼装として用いられることも多かったそうです。

この記事は 布生地通販の生地屋店長の三浦宗之が書いています。

駒綸子とは (コマリンズ)


駒綸子とは、駒撚り糸(コマヨリイト 強撚諸撚糸)を使った綸子の事です。通常の綸子よりも 光沢が少なくなりますが、強度は増します。婦人和服地に 使われます。

駒撚り糸には 中撚の諸撚糸との記述もあります。中~強撚の撚りのかかった 諸撚糸ではないでしょうか?)

この記事は 布生地通販の生地屋店長の三浦宗之が書いています。

綸子縮緬とは (リンズチリメン)


綸子縮緬とは、右撚り 左撚りの強撚糸を 交互に緯糸に入れて 縮緬のようにシボを出した綸子(リンズ)の事です。

縮緬のように シボが立ってます。地質が柔らかく、光沢に富むことを特徴とし、染呉服用の生地として広く活用されています。

この記事は 布生地通販の生地屋店長の三浦宗之が書いています。

緞子とは(ドンス)


緞子とは、ドンスと読み 糸で精錬・染色した先染め糸を使ってジャガード朱子(五枚朱子や八枚朱子等)の表組織と裏組織で 地模様も出したものです。

綸子(リンズ)は 同じように作りますが、後染め(織り上げてから染める)です。綸子は色的には一色ですが、光沢差で模様が見えます。綸子には 薄地もあります)

厚地で高級感があり 金襴と並んで 高級織物の代名詞です。礼装用の帯地や 表装具 寺院の調度品などに 使われます。

この記事は 布生地通販の生地屋店長の三浦宗之が書いています。

綸子とは (リンズ)


綸子とは、リンズと読み 経緯(タテヨコ) 無撚糸の糸を使い、ジャガード朱子(五枚朱子や八枚朱子等)の表組織と裏組織で 模様を出したものです。通常は 地組織を朱子(光沢あり) 模様は朱子の裏組織(光沢なし)で あらわします。

生糸(キイト)を用いて、織り上げ後に 精錬して白に仕上げます。(必要なら その後染めます)  糸で精錬・染色してから、綸子と同じような 織り方をした先染織物が 緞子(ドンス)です。
(綸子は 色的には無地ですが、緞子は カラフルで 金糸や銀糸が入って 豪華なものも多いです)

綸子は 経緯(タテヨコ)とも 同じ色の糸を使うので、一見無地に見えますが 光線の反射で 模様が浮いて見えます。主に和装に使われ、薄地のものは 夜具地 座布団地などに 使われます。厚地のものは 帯地などに 使われます。

朱子のものは本綸子と言われ、四枚変化綾組織による 平綸子なども あります。

この記事は 布生地通販の生地屋店長の三浦宗之が書いています。

ヘリンボーンとは 杉綾とは (スギアヤ herringbone) ヘリンボン ヘリンボーン・ストライプ


ヘリンボーン(杉綾)とは、「ニシンの骨」の意味で 織り目(織組織)が そのように見える事から この名前があります。ヘリンボーン・ストライプとも 言います。サテンのように 織組織の名前です。

杉綾のようにも 見えるので、日本語では「杉綾」とも 呼びます。「ヘリンボン」とも言いますが、英語の発音からすると 「ヘリンボーン」の方が 正しいようです。

下記がその織物の例で リンクをクリックしますと 詳細がご覧になれます。(商品ページへ飛びます。この布生地は シワ加工してあります)

シャンブレー・シワヘリンボン

シャンブレー・シワヘリンボン

シャンブレー・シワヘリンボン:MM1333

( herring = 鯨 と説明したサイトも ありましたが、herringを辞書で 引いても そのような意味は ありませんでした。ニシンの骨には 見えても、鯨の骨には 見えませんよね)

この記事は 布生地通販の生地屋店長の三浦宗之が書いています。

ウーブン・ストライプ (woven stripe) ウォーブン・ストライプ セルフ・ストライプ(self stripe)


ウーブン・ストライプとは、織縞(オリシマ)の事で 同色の糸を使って、縞と地の部分を 違った織組織で織り、縞を表したものです。

セルフ・ストライプ(self stripe)とも 言います。例えば サテン・ストライプ・ジョーゼットは、地が平織りジョーゼット 縞がサテン(朱子織)です。

下記がウーブン・ストライプ織物の例です。(写真は 日本の織物産地のホームページの ストライプ(Stripe)のページより 拝借しています)

ウーブン・ストライプの例

ウーブン・ストライプの例

ストライプ(経縞)になった 昼夜サテンなども ウーブン・ストライプと言えます。

この記事は 生地通販の生地屋店長の三浦宗之が書いています。

ベネシャンとは (venetian) ベネ


ベネシャンとは、朱子(サテン) または綾(ツイル)の変化組織で、マイルドな光沢があり 厚手でなめらかな風合いを持っています。布面には 急角度の斜めの線が密にあります。略して「ベネ」とも呼ばれます。

織組織は5枚サテン(経糸が4本浮いて 1本沈む。サテンの項参照)が多いようで、普通のサテンよりも 厚手で光沢はマイルドです。

元々ウール(毛)で 経糸が梳毛 双糸、緯糸が紡毛糸を使って作られてます。ですが、コットン(綿)やポリエステル、ポリエステルやコットン等の混紡糸でも 作られてます。

背広 コート カーテンなどに使用されます。ベネシャンと言う名前は 中世最強の都市国家 ベネチア(イタリア語でComune di Venezia イタリア北部の都市。英名Venice 日本ではベニス ヴェニスとも呼ばれる)から 来ています。

この記事は 布通販の生地屋店長の三浦宗之が書いています。

カルゼとは(kersey)


カルゼとは、経糸(タテイト)に霜降りの双糸 または杢糸、緯糸(ヨコイト)には 単糸を使用した綾織物です。

  • 紡毛のカルゼは、経緯(タテヨコ)に紡毛糸を用いて、2/2ので緻密に織り 十分に縮充して、起毛後煎毛(センモウ)します。
    布面は毛羽で隠れていて、光沢があります(下記写真参照)。
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  • 綿のカルゼは、経糸に42双糸くらいの杢糸、緯糸に20番手くらいの染糸を使って、2/2のに織った織物です。霜降り効果があります。
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  • 日本では 綿の小倉をカルゼと言う場合もあります。

下記が紡毛カルゼの例です。(写真は「apparel fashion Wiki」から 拝借しています)

紡毛カルゼ(光沢があって 綾目がはっきり見える)

紡毛カルゼ(光沢があって 綾目がはっきり見える)

紡毛カルゼの布生地写真

カルゼの名称は、イギリスのサッフォード州の毛織物産地ガージー(Kersey)に由来すると言われています。

丈夫なので コートやジャケット パンツ スカートなどに使われます。

この記事は 布生地通販の生地屋店長の三浦宗之が書いています。