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シフォンとは? シフォン・ジョーゼットとは? シホン シホン・ジョーゼット


薄くて透ける柔らかい布生地をシフォン(又はシホン)と言います。代表的な素材がシフォン・ジョーゼット(シホン・ジョーゼット)です。透ける薄いジョーゼットを シフォン・ジョーゼットと呼びます。

元々は シルク(絹)で作られたものを言いましたが、現在では化繊(合成繊維再生繊維)で作られたものも 差します。最近はほとんどポリエステル製のものしか見かけなくなりました。

シホンとも言いますが、英語表記が
Chiffon georgette
ですので、「シフォン・ジョーゼット」の方が 発音の原音に近いと思います。

余談ですが、シフォン・ケーキは シフォンのように 柔らかいので シフォン・ケーキと言うように なったらしいです。

下記が生地屋で 扱っている代表的なシフォン・ジョーゼットです。

繊細で丈夫な50Dシフォン・ジョーゼット

繊細で丈夫な50Dシフォン・ジョーゼット

50Dシフォン・ジョーゼット(147cm巾)

巾の広い75Dシフォン・ジョーゼット

巾の広い75Dシフォン・ジョーゼット

75Dシフォン・ジョーゼット(147cm巾)

2色の濃淡が綺麗なシャンブレー・シフォンジョーゼット

2色の濃淡が綺麗なシャンブレー・シフォンジョーゼット

シャンブレー・シフォンジョーゼット(112cm巾)

色数の多い75Dシフォン・ジョーゼット(112cm巾)

色数の多い75Dシフォン・ジョーゼット(112cm巾)

75Dシフォンジョーゼット(112cm巾)

生地屋お奨めシフォン・ジョーゼットを見る

この記事は 布生地通販の生地屋店長の三浦宗之が書いています。

布生地の素材の見分け方


燃やして 匂いで見分けます。混紡(糸の段階で 2種類以上混ぜて 糸にする事)の場合は ちょっと困難ですが(不可能ではありません。最下段 注1)参照)、混織(コンショク)や 素材で色分けされているもの等は ほどいて同一と思われる繊維くずを集めて燃やされれば わかります。

(具体的には マッチやライターの火で あぶって、すぐに消して 匂いをかぎます)

だいたい 次のような感じです。

  1. 綿(コットン)やレーヨン キュプラベンベルグ) アセテート等は、紙が燃えたような匂い。(紙もコットン等も 全部主成分はセルロースです) 短繊維(一本の繊維くずが5cm以下と短い)なら だいたいコットンです。長繊維(糸の端から端まで一本の繊維)なら だいたいレーヨンかキュプラ アセテートです。ただスフのように レーヨンの短繊維で作られた布生地もありますから 一概には決められません。ですが、スフはほとんど売ってないと思います。
  2. 毛(ウール)や絹(シルク)は 髪の毛が燃えたような匂い。どちらも たんぱく質でできています。短繊維なら ウール、長繊維なら シルクです。ですが、非常に稀ですが、絹紡糸と言って 絹のくずで作った紡績糸があります。非常に高価ですので、ほとんど一般には売られてません。
  3. 合成繊維は プラスチックが燃えたような刺激臭がします。主に ポリエステル ナイロン アクリルです。匂いの違いは わずかで、わたしは素材の分かったものを 燃やしてみて、その匂いと比較して決めます。ポリエステルは長繊維 短繊維両方あります。アクリルも両方ありますが、短繊維の生産量は 非常に少ないので、あまり一般には売られてません。ナイロンは長繊維のみです。

あと カシミヤとか アンゴラとか 動物の毛を用いたものもあります。これは 上記の2と同じですが、わたしも 匂いをかいだ事が ないので何とも言えません。

注1)混紡された糸を ほどいて、顕微鏡などで見て 同じ種類と思われる繊維くずを かためて燃やします。その匂いを嗅げば区分できるはずです。最低豆粒くらいの量がないと 匂いがしませんが)

この記事は 布生地通販の生地屋店長の三浦宗之が書いています。

平織とは? (ヒラオリ plain)


織物組織(又は 織組織)の名前で、三原織組織(サンゲン オリソシキ)の1つです。一番簡単で基本的な織組織です。最も生産量も多いと思います。

薄い織物や 産業資材用途の織物は ほとんどこの織組織です。

下記に 織組織図と実際の糸の絡み方を 載せておきます。

織組織図
実際の糸の絡み方
平織りの組織図

平織

平織りの糸の絡み方

平織りの糸の絡み方

織組織図で、黒い部分が 経糸(タテイト)が上(浮き)になっている部分、白い部分が下になっている部分です。

 

下記は弊店の代表的な平織の織物の例です。

手触りの良いシルデュー・デシン

手触りの良いシルデュー・デシン

シルデュー・デシン:MB2000

巾の広い75Dシフォン・ジョーゼット

巾の広い75Dシフォン・ジョーゼット

75Dシフォン・ジョーゼット:MS7100

繊細で丈夫な50Dシフォン・ジョーゼット

繊細で丈夫な50Dシフォン・ジョーゼット

50Dシフォン・ジョーゼット:MS7400

2色の濃淡が綺麗なシャンブレー・シフォンジョーゼット

2色の濃淡が綺麗なシャンブレー・シフォンジョーゼット

シャンブレー・シフォン・ジョーゼット:MB7506

玉虫の綺麗なシャンブレー楊柳

玉虫の綺麗なシャンブレー楊柳

シャンブレー楊柳:MB9000

この記事は 布生地通販の生地屋店長の三浦宗之が書いています。

布生地の大分類


大きく 3つに分けられます。

  1. 織物(経糸(タテイト)と緯糸(ヨコイト)を 交絡させたもの)
  2. ニット編物
  3. 不織布(使い捨てのお手拭やおしめなどに 使われている)

1.織物の例として サテンとか ジョーゼットなどがあります。ドレスや衣装 シャツ スーツなどに使われている生地の多くは 織物です。寸法安定性に優れてます。

2.ニットには 経編 緯編丸編は緯編の一種ですが、一番生産量が多いです)などがあり、体操服や水着 Tシャツなどに用いられます。セーターなども 編物です。嵩高(厚みがある)で伸び縮みする素材が多いです。

3.不織布は 織ってない布と言う意味で、繊維を和紙のように 絡ませて作ったり、洋紙(通常の紙)のように 接着剤や糊で固めたりして作ります。安価なものは 絡ませて作っています。

安価に大量にできますが、異物が入りにくい製造工程なので 精密フィルターや研磨布などの高機能用途(こちらの用途用は非常に高価です)にも使われます。

生地屋は 合繊織物専門です。ニットは不織布の取り扱いはございません。同様に綿(コットン)や毛(ウール)の取り扱いもございません。

また合繊(合成繊維)でも ほとんどポリエステル100%の取り扱いですので、ナイロンやアクリル等の取り扱いもございません。

この記事は 布生地通販の生地屋店長の三浦宗之が書いています。

デシンとは? (crepe de Chine 仏語) クレープデシンとは?


経糸に無撚糸または甘撚糸(撚糸回数400T/m以下) 緯糸に強撚糸(撚糸回数2,000T/m以上 SZ撚(左撚右撚)2本交互)を使用して密に平織りで織った織物で、高熱をかけて練ると解撚(撚りが戻る)して表面に微妙なシボが発現します。(微細なシボのある織物です)

ドレープ性(女性の美しい体の線にフィットする性質)があり、回ると目を見張るほど綺麗に広がるので、よさこいや フラメンコ等踊りの衣装にピッタリです。淡色以外は透けにくいのでブラウスやドレスの素材としても最適です。

通常 下記の写真のようにマイルドな光沢があり とっても高級感があります。デシンは平織りですので 表裏は非常に判別しにくいです。わからなければ次をクリックしてください。
織物の表裏の見分け方

一般にシワになりにくく 遠方に行くことの多いよさこいコスプレ等で 入念なアイロンの手間が省けて便利です。

当店のデシン織物には下記があります。(クリックで 参照できます) その下は そのシルデュー・デシンの紹介動画です。

絹を超越した手触りのシルデュー・デシン

絹を超越した手触りのシルデュー・デシン

シルデュー・デシン:MB2000



この記事は 布生地通販の生地屋店長の三浦宗之が書いています。

後から買いに行った布生地の色が微妙に違う!


用尺を計算して、布生地を買ってきて いざ作り始めたら、

  • デザインを変更したくなった
  • (パターンカット等を)失敗してしまった
  • 用尺の計算を間違えていた

等 よくあることだと思います。近くのお店で すぐに買いに行けば 同じ布生地なので 問題はありません。

でも かなりたってからだったり、売れ行きのいい布生地で 次のが入荷していたりすると 色が微妙に違う事があります。

これは仕方ない事なのです。ペンキのはげた部分を塗りなおす時に はげた部分だけでなく 全体を塗り直します。目の前で色合わせしても 合わないのに、いくつもの工程を通る染色工程で 毎回寸分たがわず色合わせする事は 非常に困難なのです。

ですので、近くのお店で まだ沢山残っているような場合を除いて パターンの一番長い部分以上(たとえば ワンピースなら 身ごろの一番長い部分) 余分に買われる事をお奨めいたします。

最悪その部分を失敗しても やり直す事ができます。

 

(染めロットが同じ(その時に 一緒の釜で染めている)なら 同じ色になる筈です。ですが 入荷した時期の異なる糸(ロットの違う)で作った布生地が一緒に入っていると、色が微妙に異なってしまう場合があります。

なので プロの世界では「反内縫製」と言って、一着の洋服や製品は 一反内でパターンカットします。一着に足りなければ もったいないですが、廃棄します。

色に対する人間の目の感覚も 非常に敏感な色の系統があったり、かなり鈍感な系統もあります(淡色系は 一般に少しぐらい違っていても 人間の目はまず感知できません)。敏感な色は 少しでも違うと 人間の目は 見分けてしまいます。

また 染め工程も、通常 薄い色から染めていき、中色 濃色 黒色と だんだん濃い色に順番に染めて行きます。毎回完全に洗っていると 手間がかかりすぎるからです。黒色から淡色に染める場合は 手間をかけて綺麗に洗います。

ですので、微妙な色は 前に何色を染めたかで 影響を受ける場合もあります。

染めるのが難しい生地もあります。弊店のシルデュー・デシンがそうで 毎回染工場さんが目標の色に染めるのに大変苦労されてます。色直しの 色抜きも1~2回程度しかできず(表面の極細の糸が溶けてしまう) 何度も修正ができないのです。

こう言う布生地は 色の許容範囲を不本意ですが 広くします)

この記事は 布生地通販の生地屋店長の三浦宗之が書いています。

織物(布生地)の表裏の見分け方


合成繊維(合繊)長繊維織物の場合は 下記のように見分けます。(コットンやウールでは 反対の場合もあります。歴史的に各布生地産地でやり方が違います。たぶん それぞれの布生地や機械にとって都合の良い法方が取られているでしょう)

  1. 両耳の2列に空いている針の穴が 上に凸の方が表
  2. 反物は 巻いてある内側が表
  3. 虫眼鏡等で拡大して 毛羽みたいな表面の毛が 比較して寝てない方が表

で 見分けます。

  1. は 最後の仕上げセットで、表を上にして 機械にかけるため
  2. は 使用面を保護するため
  3. は ローラーなどにかかるときに 表を上にしているため(ローラー面の方は 毛等が寝てしまう)

片表面だけしか 布生地の検査はしてないです。薄い生地の場合は 問題ありませんが(片面に欠点があれば 裏からでも見える)、透けにくい布生地の場合は注意しないと裏側だと 検査で見逃した欠点がある場合があります。

ですが 表裏の見分けがつかなければ、(支障がなければ)お好きな方をお使いになられて 問題ありません。(だだし その場合、一枚の洋服では 使う面を統一した方が無難です)

プロの縫製工場さんでも、平織りのように 表裏のない組織の場合、表裏を気にせずにパターン・カットする場合もあります。(勿論 使う面は統一しますが。わたしのような布生地のプロでも 表裏を見分けることは 困難です)

著名なデザイナーさんでも 作り手が思った面と反対を 面白いと表にされる事も多々あります。またバックサテン・アムンゼンや 下記の生地のように 最初から両面を使うことを想定する布生地もあります。(ですが この場合も矛盾するようですが 主使用面しか検査しません)

裏面も使えるストレッチ・サテン

裏面も使えるストレッチ・サテン クリックで詳細へ飛べます

ストレッチ・サテン:MB3000

この記事は 布生地通販の生地屋店長の三浦宗之が書いています。