オットマンとは、緯(ヨコ)に太い畝のある厚手の織物の事です。
- 経(タテ)に光沢のある細番手の糸を密に
- 緯(ヨコ)に太い糸を 一経糸開口(一ひぐち)に2本以上打ち込んで織る(通常ドビーでないと 織れません(注)
横に畝のある織物の中ではもっとも畝が大きく、はっきりと出ています。ファイユ、グログラン、オットマンの順に緯畝(ヨコウネ 緯の線の事)の巾が広くなります。
(ファイユは緯畝のピッチは目安0.5mm以下程度です。あくまでもアバウトな目安ですが、グログランは1mm程度 2mmを越えるようになると オットマンと呼ぶようです)
シルク(絹) コットン(綿) ウール(毛) ポリエステルなど いろいろな素材から作られてます。厚く堅い布生地でコート、スーツ、ジャケットなどに使われます。
下記生地写真は 「ニット生地屋」さんから 一部を拝借しています。(かなり探したのですが、使えそうな写真は ありませんでした。全体写真でなく 一部だけしか使ってませんし、リンクもしています)
経糸が密で、太い緯糸数本がそれに包まれてほとんど見えなくなってます。固く密に織られているので ドレープ性はほとんどありません。
(注:一ひぐちに2本くらいまでなら ドビーでなくても、一回に2本の緯糸を引っ張る 特殊なレピア織機で織ることも可能です)
Ottoman は 中世にヨーロッパの諸国をふるえあがらせたオスマン帝国の英語名です。オットマンはそのカナ読みです。オスマン帝国内で 最初は作られたのかも知れません。
大変申しわけございませんが、弊生地屋での取り扱いは ございません。
この記事は 布生地通販の生地屋店長の三浦宗之が書いています。