ラミーとは、日本古来の苧(カラムシ)や 海外ではイラクサ科の植物ラミーの靭皮部分(ジンピブブン 外皮のすぐ内側にある柔らかな部分)から 作られた繊維です。苧麻(チョマ)とも呼ばれ、両者は植物学上では 別々ですが、性質が極めて似ているので 繊維業界では 同義語とされてます。
亜麻と共に 衣料用に使われ、麻の一種です。
亜麻(リネン)に比べて 一層ハリがあり 肌にべとづかず、麻絹(アサキヌ)と呼ばれるように上品な光沢があります。白度に優れ 夏用の衣類や ハンカチ テーブルクロス等に使われてます。(JRの特急などの 座席の頭の後ろの白いカバーは ラミー製のものもあるようです)
苧から作られた繊維は 日本では越後上布(エチゴジョウフ)が有名で、小千谷縮(オジヤチヂミ)と共に 重要無形文化財に指定されています。
この記事は 布生地通販の生地屋店長の三浦宗之が書いています。