日別アーカイブ: 2012年7月25日

リネンとは(linen) 亜麻とは(アマ) リンネル(liniere 仏語)


リネンとは、アマ科に属する亜麻植物の靭皮部分(ジンピブブン 外皮のすぐ内側にある柔らかな部分)から 作られた繊維です。フランス語読みはリンネル また亜麻とも呼ばれます。の一種です。

コットン(綿)が広く普及する以前は、ヨーロッパではリネンが シーツやタオル 寝具 下着などに広く大量に使わた 非常にありふれた布生地でした。綿花は温かい地方の植物で ヨーロッパでは 栽培が困難だったせいもあります。

その名残で リネンと言う言葉が シーツや寝具等の用語などに残ったようです。私達が「麻」と言うと 一般に固いザラザラしたラミーramie 同じ麻類)のイメージが強いですが、リネンは それらよりは柔らかいです。

現在の主要途は、縫い糸 レース 服地 芯地 インテリア等です。

旧ソ連地域と ベルギー オランダ ポーラントで生産されますが、旧ソ連地域が70%以上の生産量を誇ってます。質がいいのは オランダ産 ベルギー産などで、オランダ産のクートレ亜麻は300麻番手の糸(番手は 数字が大きいほど細い糸で、質が良くて一本一本の繊維が長くないと 細い糸を紡績する事は困難)を紡績することができると言われてます。

繊維束の状態をフラックスと言い 糸や布生地になると リネンとも言いますが、厳密な用語上の区別はなく 一般にはリネンと言われます。

紀元前3千年頃のエジブトの交易品に「リネン」の記述が見られ、人類最古の布生地と言われています。

この記事は 布生地通販の生地屋店長の三浦宗之が書いています。