カルゼとは、経糸(タテイト)に霜降りの双糸 または杢糸、緯糸(ヨコイト)には 単糸を使用した綾織物です。
- 紡毛のカルゼは、経緯(タテヨコ)に紡毛糸を用いて、2/2の綾で緻密に織り 十分に縮充して、起毛後煎毛(センモウ)します。
布面は毛羽で隠れていて、光沢があります(下記写真参照)。
. - 綿のカルゼは、経糸に42番双糸くらいの杢糸、緯糸に20番手くらいの染糸を使って、2/2の綾に織った織物です。霜降り効果があります。
. - 日本では 綿の小倉をカルゼと言う場合もあります。
下記が紡毛カルゼの例です。(写真は「apparel fashion Wiki」から 拝借しています)
カルゼの名称は、イギリスのサッフォード州の毛織物産地ガージー(Kersey)に由来すると言われています。
丈夫なので コートやジャケット パンツ スカートなどに使われます。
この記事は 布生地通販の生地屋店長の三浦宗之が書いています。