帆布とは、セールクロス ダック テント・ダック キャンパス ズックとも言い、通常10番手くらいの糸を密に織った非常に丈夫な厚手の平織物です。厚いものを織る時は 10番手くらいの糸を2~8本撚り合わせて使います。
本来は船の帆に使われてました。厚さは1~11号まであり、数字が小さいほど厚いです。10、11号は薄物、6~9号は厚物、2~4号は極厚物と言われるそうです。細い糸を使って 密に織ってあるものほど 高級とされ、防水性に優れてます。
コットン(綿)製が主ですが、麻や合繊製のものもあります。コットンや麻は 水分を含むと膨らむので 防水性が不完全ながら増しました。ゴム引き等の手法がなかった時代は 布生地ではこの程度の防水性しかできませんでした。
用途は 帆 天幕(テンマク) スニーカー カバン 日よけ 建築用シート 洋画布 着物の衿芯や帯芯 相撲の廻し トラックの幌 競馬のゼッケン等など 幅広く使われます。用途によって 防水やゴム引きする事もあります。
ダックの語源は、布を意味するオランダ語の”doek”だそうです。
この記事は 布生地通販の生地屋店長の三浦宗之が書いています。