ナイロンの糸で織った タフタの事です。(それぞれの 言葉の意味は、それぞれの単語をクリックすると 意味を参照できます) 平織りで薄く 平滑で適度な光沢があります。
雨カッパや ウィンドブレーカ 傘などの布生地になってます。
以前は 大量に作られてましたが、だんだんポリエステル・タフタに置き換えられていきました。ポリエステルの方が 価格が安い事と、ナイロンは他の揮発成分を吸着しやすく 淡色は黄変(黄色く変色)するためです。濃色は黄変しても わかりにくいだけです。
(ダンボール箱に入れておいて ダンボール紙の「リグニン」を吸着して黄変する事もあります。中~濃色はナイロン製 薄い淡色はポリエステル製と言う事もあるそうです)
ただ ポリエステルは分散染料で染めるのですが、それが コーティング剤(防水性能とか 機能を付加するために 表面に塗る薬剤)とか ラミネート・フィルムやラバー(やはり 機能を付加するために 張り合わせるもの)に 色移り(移行昇華)するために、酸性染料などで染めたナイロン・タフタが用いられる事が多いです。
(近年は 分散染料を色移りさせない技術も かなり進んできて、ポリエステル製に置き換えられている部分もあるようです)
傘用途は、折畳式の傘など 長期間折り畳んでおくものは、ポリエステル製の布だと 折り目がついてしまうので、折目のつきにくい ナイロン製が多く使われています。(ナイロンの方が 結晶性が低く 柔らかいためです)
また ポリエステルよりは柔らかいので 耐衝撃性が高く、簡単に引き裂けては困る用途に 使われる事もあります。
弊生地屋では ナイロン・タフタの取扱はございません、大変申しわけございません。
この記事は 布生地通販の生地屋店長の三浦宗之が書いています。