元々は 絹(シルク)の織物などを お湯で煮て、表面のセリシンを落として 中のフィブロインだけにする工程の事を指してました。「練り」(ネリ)とも言います。
(セリシンを落とすと 絹独特の光沢が出て 絹鳴りと言う絹がこすれ合う音が出るようになります。この周波数は 人間に心地よい刺激を与えるようです)
今では 合成繊維の染め工場で、加工する前に 布生地(染め加工前は生機(キバタ)と言います)から 汚れや前工程で付けられた糊や油剤等の不純物などを除去する工程の事も指します。
(コットン(綿)の場合は 綿の葉カスや植物性夾雑物の除去も含みます。ウール(毛)の場合も夾雑物の除去が必要です)
北陸の一部上場染め加工会社の 「セーレン」や「小松精練」は 精練の字を 会社名にしています。(セーレンは 正確にはセイレンなのでしょうが、会社名はセーレンです)
精練工程にだずさわる人たちの手が とても綺麗だったことから、セリシンが肌に良いことがわかり、今ではセーレンなどが 化粧品として販売しています。
これを 合成繊維のポリエステルに応用したのが、減量加工です。
この記事は 布生地通販の生地屋店長の三浦宗之が書いています。