寒冷紗とは、コットン(綿)の平織の薄地織物で、濃い糊を付けて 固く仕上げたものです。ビクトリア・ローンとも言います。
経・緯(タテ・ヨコ)とも 40番手くらいの綿糸を用いて、ごく粗く織り上げます。60~80番手の糸を用いた上質なものもあり、造花用 人形の衣装 カーテン地などにも使われます。
(亡くなった人の死装束(コットンやレーヨン製だと 燃やしてもほとんど においがしない為)や、音声特性がいいので スピーカーの前に張る布としても 使われたようです)
40番手以下の太いものには、白と黒があり 共に農作物の日よけ 防虫 防暑(日光を遮る)などの目的にも 使われたようです。
近年はコットンだけでなく、レーヨンや ポリエステル ビニロンなどで 作られたものもあるようです。
芯地(薄地用) ふすま張地 蚊帳 等の用途もあるそうです。
元来は 麻で作られていたようです。たぶん 麻で作るより安価にできたので、だんだんと置き換えが進んだのではないでしょうか?
この記事は 布生地通販の生地屋店長の三浦宗之が書いています。