袋織とは、経緯二重織で 織組織の中に結節点(上下の布生地をつなぐ部分)をもうけないで、両端の耳部分だけ繋がっている布生地です。袋状になっているので この名前があります。(下を縫い合わせれば 本当に袋として使えます)
ほとんど見かけない織物で 私も実物を見たことがありません。
昔のフライシャトル織機では 繋がった部分をもうけなくても良かった(耳部分でつながる)のですが、最近のシャトルレス織機では 別途作る必要があります。
もうすぐ廃業されますが、みやしん(株)さんでは ニューヨークの自由の女神のストールを この袋織の手法で作られたそうです。1.5mくらいの巾の布生地しか織れない織機で、袋織の手法を応用して 数十mの巾の布生地を織られたとか。
(何重にも織って 両端だけカットして 広げて数十mの巾の布生地にしたそうです。
みやしん(株)さんのリンク先は みやしんさんにしてありません。大変残念ですが、近い将来なくなると思いますので)
この記事は 布生地通販の生地屋店長の三浦宗之が書いています。
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