カテゴリー別アーカイブ: 布生地の名前

綸子とは (リンズ)


綸子とは、リンズと読み 経緯(タテヨコ) 無撚糸の糸を使い、ジャガード朱子(五枚朱子や八枚朱子等)の表組織と裏組織で 模様を出したものです。通常は 地組織を朱子(光沢あり) 模様は朱子の裏組織(光沢なし)で あらわします。

生糸(キイト)を用いて、織り上げ後に 精錬して白に仕上げます。(必要なら その後染めます)  糸で精錬・染色してから、綸子と同じような 織り方をした先染織物が 緞子(ドンス)です。
(綸子は 色的には無地ですが、緞子は カラフルで 金糸や銀糸が入って 豪華なものも多いです)

綸子は 経緯(タテヨコ)とも 同じ色の糸を使うので、一見無地に見えますが 光線の反射で 模様が浮いて見えます。主に和装に使われ、薄地のものは 夜具地 座布団地などに 使われます。厚地のものは 帯地などに 使われます。

朱子のものは本綸子と言われ、四枚変化綾組織による 平綸子なども あります。

この記事は 布生地通販の生地屋店長の三浦宗之が書いています。

ヘリンボーンとは 杉綾とは (スギアヤ herringbone) ヘリンボン ヘリンボーン・ストライプ


ヘリンボーン(杉綾)とは、「ニシンの骨」の意味で 織り目(織組織)が そのように見える事から この名前があります。ヘリンボーン・ストライプとも 言います。サテンのように 織組織の名前です。

杉綾のようにも 見えるので、日本語では「杉綾」とも 呼びます。「ヘリンボン」とも言いますが、英語の発音からすると 「ヘリンボーン」の方が 正しいようです。

下記がその織物の例で リンクをクリックしますと 詳細がご覧になれます。(商品ページへ飛びます。この布生地は シワ加工してあります)

シャンブレー・シワヘリンボン

シャンブレー・シワヘリンボン

シャンブレー・シワヘリンボン:MM1333

( herring = 鯨 と説明したサイトも ありましたが、herringを辞書で 引いても そのような意味は ありませんでした。ニシンの骨には 見えても、鯨の骨には 見えませんよね)

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レースとは (lace)


レースとは、一般に隙間が多く それで模様を表した布生地の事です。(模様のない 亀甲目の網地のプレーン・ネットもレースと 呼ばれます)

種類は非常に多く、下記のようなもの等が あります。

  • リバー・レース
  • エンブロイダリー・レース(刺繍レース)
  • ラッセル・レース
  • トーション・レース
  • レーシー・ニット(編レース 各種のニット機で編まれた透かし穴のある模様編地)

上記のレースの写真が ルシアンさんのサイトにあります。
レースの種類

レースの歴史も ルシアンさんのサイトが詳しいです。
レースの歴史

もっと詳しくは ウィキペディアがいいです。
レース(手芸)

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シェトランド・ツイードとは (Shetland tweed) シェットランド・ツイード


シェトランド・ツイードとは、元来はシェトランド・ウールで作られた ツイード(布生地)です。

柔らかくふっくらとした感触の厚地の毛織物です。霜降り調のものや 杉綾 グレンチェックなどの いろいろな種類があります。現在は それに似ていれば シェトランド・ツイードと呼ばれる事が 多いです。

(「シェットランド」と記されたファッション用語辞典も多いですが、発音記号を見る限り 「シェトランド」ですね。ただ eにアクセントがあるので、多少「シェットランド」気味に聞こえます)

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ツイードとは (tweed) ハリス・ツイード (Harris tweed)


ツイードとは、元来は スコットランド(英国)産羊毛の 太い紡毛糸を毛染め(いろいろな色の混ざった糸になります)して手で紡ぎ、粗く手織りした平織 綾織の総称です(縮絨 起毛しない)。

ざっくりとした素朴な味わいのある、厚手の紡毛毛織物です。ボーダー地方のツイード川流域(ツイード川でこの羊毛を洗っていたそうです)で作られてました。

今は これに似た太番手の紡毛糸で織った、平織 綾織 杉綾(ヘリンボン)等の厚手で丈夫な織物を指します。勿論 機械紡ぎ、機械織されてます。細番手の糸を使ったものでも 外観が似ていれば ツイードと呼ばれます。(ツイード調とも呼ばれます)

ハリス・ツイード、ドニゴール・ツイード、エジンバラ・ツイードなど 種類も多く、ブリティシュ・トラッドの背広、コート、ジャケット、スカートや カントリー調の衣服などに用いられます。

ハリス・ツイードは アウター・ヘブリディーズ諸島のルイス島で作られ、高品質のツイードブランドとして 有名です。下記の写真は number girlさんの ハリスツイードのページより拝借しています。

ハリスツイード・ジャケット

ハリスツイード・ジャケット

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シェトランドとは (Shetland) シェトランドウール(Shetland wool) シェットランド


シェトランドとは、シェトランド・ウールの事で イギリスの北方スコットランドの そのまた北のシェトランド諸島の羊毛から 取れるウールの事です。または それらで作られた織物 編物 レースを指します。

(「シェットランド」と記されたファッション用語辞典も多いですが、発音記号を見る限り 「シェトランド」ですね。ただ eにアクセントがあるので、多少「シェットランド」気味に聞こえます)

厳しい冬の寒さや湿度の高い天候、それに海草を副食に採るなどの飼育環境によって、柔らかい毛質をもつのが特徴です。通常はアンダーコートといわれる内側の毛だけを使用しており、ハリがあり光沢感があります。

シェトランド種の羊は生息数が限られ、また1頭あたりから得られる産毛量が少ないため、シェトランド島以外の羊からとったウールでも、太くて荒いウールをシェトランドと称することが多いそうです。そのため、本当のシェトランドウールを探している場合は 商品タグや品質表示などを確認する必要があります。

(大昔に イギリスへ行った時に 高級だと言うので セーターを買ってかえりました。ですが そんなに高価ではなかったので、たぶんまがいものだったのでしょうね。手触りも固かった記憶があります。ただ ものは良かったです。どこに 行ってしまったのでしょうね、なくしてしまいました(笑)

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芯地とは(シンジ interlining cloth) 接着芯地(セッチャクシンジ fusible interfacing)


芯地とは、布生地に張りを持たせ 服の型崩れを防ぎ、体型をカバーして 美しいシルエットを形作るためにあります。

布生地の種類と同じで 下記の3種類があります。それぞれの種類の中に、接着する芯地(接着芯地)と そうでない芯地がありますが、工業生産される縫製品で 非接着芯地が使われる事は ほとんどありません。

  1. 織物
  2. 不織布
  3. 編物

第二次世界大戦前は 接着芯地(熱と圧力を加える事によって 表地にくっつく)は ありませんでした。その頃は 芯地をつける「芯すえ作業」は 大変熟練と経験が必要だったそうです。

大戦後の労働力不足と 大量消費時代に対応するために、接着芯地が作られました。1964年には 接着剤をドット状に 定量・等間隔に配置する「ドット・タイプ」のものが 開発され、低コストで使い易い接着芯地が 大量に作られるようになり 広く普及しました。

主に使われる部分は、下記のサイトの 中頃のイラストが 分かり易かったです。
「芯地」について(東京都クリーニング生活衛生同業組合)

接着時の プレス圧力と温度を規定どおりにかけてないと、洗濯時に一部剥がれたりして シルエットや外観を著しく損なう事になります。

縫製作業をやりやすくするために 仮止めする「仮接着芯」と言うものも あります。

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スパンボンドとは (spun-bounded fabric) メルトブロー(melt-blown)


スパンボンドとは、不織布の一種で 化学繊維を紡糸する際に 繊維が十分に固まらないうちに 直接シート状にして作ります。腰と張りのある不織布になります。

溶融紡糸(溶かして糸状にする)で作るものは メルトブロー(溶かして吹き付ける)と言います。下記の新和工業(株)さんの概念図が 大変わかりやすいです。ポリエステル(生産量一番多い)やナイロンなど熱可塑性の繊維は この方式で作ります。
メルトブロー概念図

キュプラなど 一部湿式紡糸(溶液中で紡糸する)によるものもあります。(キュプラ等は 熱で溶けないので)

埃が出にくいので 衛生用品や使い捨ておしぼりとして使われたり、繊維の密度や厚さで 通気性をコントロールしやすいので フィルターとしても 使われています。

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不織布とは (フショクフ non-woven fabric)


不織布とは、織物にも編物にも属さない布生地の事です。繊維を糸にせずに、繊維のまま布生地状にしたものです。

  • 紙をすくのと同じ方法で作る混式(乾式と湿式あり)
  • 繊維を薄くシート状に広げて 接着剤で固めた接着式
    .
  • 特殊な針でシート状の繊維を突いて 絡み合わせたニードル・パンチ
  • 繊維を紡糸するのと同時に布状にしてしまう スパン・ボンド

などの 作り方がります。下記のような 長所・欠点があり、衣料用に使われる事は少なく、芯地やフィルター、スペーサー、使い捨ておしぼり等など 産業用に多く使われます。

<長所>

  • ランダムに結合されたものは、強度や伸びに方向性がない
  • 大量生産ができ 安価である。塵の混入を抑えたり 衛生的に作る事も可能
  • 複数の素材を容易に組合させれる
  • 厚みや空隙を 簡単に変更できる

<短所>

  • 織られた布生地と比較すると 強度が弱い
  • 透けるものを作るのが困難
  • ドレープのあるものも 作成困難

フェルトも 不織布の一種であるが、織物から作られる物もあり 織フェルトと言われます。

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ウーブン・ストライプ (woven stripe) ウォーブン・ストライプ セルフ・ストライプ(self stripe)


ウーブン・ストライプとは、織縞(オリシマ)の事で 同色の糸を使って、縞と地の部分を 違った織組織で織り、縞を表したものです。

セルフ・ストライプ(self stripe)とも 言います。例えば サテン・ストライプ・ジョーゼットは、地が平織りジョーゼット 縞がサテン(朱子織)です。

下記がウーブン・ストライプ織物の例です。(写真は 日本の織物産地のホームページの ストライプ(Stripe)のページより 拝借しています)

ウーブン・ストライプの例

ウーブン・ストライプの例

ストライプ(経縞)になった 昼夜サテンなども ウーブン・ストライプと言えます。

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