単丁パレスとは 経糸無撚糸に緯糸1,000~1,500回/mの片方の撚りの緯糸を入れた平織りの織物です。本パレスがもっと撚回数の多いSZ撚り(左撚りと右撚り)を2本交互に入れるのに 対してコスト・ダウンしたものを作るために 考え出されました。
SZ撚りのように 緯糸を2種類入れようとすると、ツーピック(2 pick 二丁(ニチョウ)と言って 少し特殊な織機が必要ですし、織機の回転数も上げにくいので生産性もやや落ちます。これに比べて 緯糸を一種類にすれば 通常のワンピック(1 pick 単丁(タンチョウ)の織機で織れますし、生産性も高いです。
単バレとも呼ばれ ポンジーやタフタと並んでポリエステルの三大定番品(いつでも市場にある大量生産される商品)と 呼ばれましたが、あまりに手を抜いた粗悪品(撚回数をどんどん落としたり 糸密度を甘くしたり、正規のシボ立て工程を通さなかったり等)が出回りすぎたために そのうちに消えてしまいました。
この記事は サテン生地通販の生地屋店長の三浦宗之が書いています。