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レーヨンはなぜ縮む?


レーヨン(ビスコース・レーヨン)は水洗いすると 縮みます。糸が膨潤(水分を吸って太くなる)して、糸と糸の間隔が詰まり 縮むようです。

レーヨン素材の特徴

なので レーヨンを扱いなれたクリーニング業者に頼むか(慣れてないと ドライクリーニングで、汗等の水分系の汚れは とれない)、自宅で短時間(3-4分以内 レーヨンが縮みきる前に終わらせる)で手洗いし、30秒くらいの短時間脱水します。

半乾きの状態で 形を整え、縮んだ部分を引っ張って 干すといいようです。この場合 洗う前に 縦横と袖長さの寸法を 計っておくといいです。

薄いシャンブレー生地の裏地は?


Q.薄いシャンブレーでドレスを作る場合、裏地はどういう色がよいでしょうか? 2色に発色するどちらか一方の色を裏地に持ってくると、逆に表地の色が打ち消されてしまってシャンブレーの良さが分かりにくくなってしまうような気がするのですが。

A.試しましたが、2色のとちらか一方を使われた方が 色が映えるようです。2色の内

  • 濃い色の裏地:色が濃くなって シックな感じになります。私は こちらをお奨めします。
    .
  • 薄い色の裏地:色が薄くなって 明るい感じになります。

薄い生地の表地には 薄い裏地が最適です。弊店薄地の下記も 裏地として良く使われてます。

繊細で丈夫な50Dシフォン・ジョーゼット

繊細で丈夫な50Dシフォン・ジョーゼット

繊細で丈夫な50Dシフォン・ジョーゼット

下記の方が 少し厚いです。

色数の多い75Dシフォン・ジョーゼット(112cm巾)

色数の多い75Dシフォン・ジョーゼット(112cm巾)

色数の多い75Dシフォン・ジョーゼット(112cm巾)

この記事は 布生地通販の生地屋店長の三浦宗之が書いています。

ウール(毛)60% ポリエステル40%でも 虫に食われました


油断してました、ポリエステルの混率が高いので ドライクリーニングした後(クリーニング後は 比較的虫に食われにくい)、半年くらい防虫剤を入れずにおいたら 見事にやられました。

混紡なんで 1つ1つは小さいのですが、穴が開いてます。皆様も お気をつけくださいませ。
(ウール100%とか混率が高いと ほぼ確実にやられます。しまう前に 必ず防虫剤と一緒に! 防虫剤も年に一度は 必ず交換しましょう! シルク(絹)や他の動物性繊維も同じです)

混紡の虫食い

混紡の虫食い

未練たらしく 大きな穴は、裏からアイロンでくっつける補修布を 当てて修理してみました。修理した部分は ほとんど目立たなくなったのですが、一度洗濯したら 他のちょっと食われて傷つけられた所が新たな多数の穴に なってしまいました(涙)。

やっぱり食われたら お終いです。

この記事は 布生地通販の生地屋店長の三浦宗之が書いています。

匁とは(モンメ)


とは(モンメ)、東南アジアで古くから使われている重さの単位(尺貫法)で 日本では

1匁 = 3.75g

となります(東南アジア各国で 匁の換算量は違うようです)。現在では 真珠の質量の計量のみに 使用が許可されてますが(それ以外は法律で禁止。罰則もあるようです)、布生地のシルク(絹)や タオル等では、今でも使われております。(黙認のようです。例えは良くないですが、車の速度制限みたいなものですね)

シルクでは93cm四角の布生地の重さを 表わし、

28匁のシルク・サテン

と言うと 93cm四角(93cm x 93cm)当たり約105g(3.75gx28)の重さの シルク・サテンを指します。匁の数字が 大きいほど目の詰まった 高級生地になります。

タオルでは 1ダース(12枚)当たりの重さで 表わし、

200匁のタオル

と言うと 12枚当たり750g(3.75gx200  一枚当たり62.5g)の重さのタオルとなります。重いほど 吸水量の多い高級タオルと されます。

(中国でも 始皇帝が 度量衡を統一するまで、同じ単位の名称で 地方によって違う重さや長さになってました。日本では、戦国時代を経て 天下を統一した豊臣秀吉が 統一したと言われてます。

中国は 秦の始皇帝が統一しなければ、漢民族と言う世界人口の1/5も占める 単一民族(と言われている)は できなかったと思います。中国では 北と南では、体格や背の高さが全然違います。同じ民族とは とても思えません。方言も全然違い、東北弁どころか 沖縄弁ほど顕著に違うので、同じ漢民族同士でも 通訳が必要なほどです)

この記事は 布生地通販の生地屋店長の三浦宗之が書いています。

切り端のほつれなどを防ぐいい方法はありますか?


Q.花びらを作る時、切り端のほつれなどを防ぐいい方法はありますか?

A.ポリエステルナイロン製なら、ヒートカットが一番いい(熱融着)と 思います。
(すみませんが、私は使った事がありません。値段は高いですが、下の強力なのが お奨めかも? あと溶融玉にならないように 綺麗に切るには、少し練習が必要だと思います)

ヒートカッター
ロープカッター

簡易的なら 手芸店で売っている「ピケ」(手芸屋さんで500円程度で売っているそうです)と言う 「ほつれ止め液」(マニュキュアの透明液でも 代用可)でも いいかも知れません。

この記事は 布生地通販の生地屋店長の三浦宗之が書いています。

反買いで 反の端に何も書かないでください


Q.反買いで、反の端に何も書いてない 綺麗な布生地を送ってください。

A.染工場から送られてきた反物には、必ずその染工場の製造No.や長さ等が 書かれております。染工場によっては 手書きで書かれていたりします。これらは 反物に何か異常があった場合に 追跡したり、梱包で紙札(品番やカラーNo.、長さ等が書かれてます)をつけるときに 間違いなくつける為に 書かれています。

端から端まで 完全に綺麗な 布生地が欲しいお気持ちは 十分理解できますが、上記のような理由があるので その部分を切り取って出荷するわけには いかないのです。ご理解いただけませんでしょうか?
(例えば もし反の長さが足りない場合、染工場さんで書いた文字やNo.が消えていた場合、染工場は責任を認めません)

また 46.5mと反に長さが書かれていても、実際には46.6~50mあるのが通常です。(切捨てで長さは書かれてます) 反の端0.1mくらいの部分に 何か書かれていても、その部分の長さのお金は いただいておりません。

(織布工場(布生地を織る工場)で 書かれた、黄色い手書き文字が 残っている場合も、稀ですがございます。(これも 問題があった場合に織布工場が追跡したり、長さが足りない場合等の為に 書いています) 書かれている部分の長さを除外した長さが、紙札にかかれておりますので 御安心くださいませ)

最内層には、数センチおきに 横に筋(巻きシワ)が入っている場合が ございます。これらのアイロンで取れますシワは 欠点や異常とはされませんので、ご了解をお願いいたします。 cf. シワが入っていました

この記事は 布生地通販の生地屋店長の三浦宗之が書いています。

シワが入ってました


Q.巻いて送られてきた布に 一部シワがありました。注意していただければと 思います。

A.布生地を 毎回完全にシワなしで 巻いてお送りすることは大変困難です。(畳んで送った布には 勿論折りシワが入ってます) 布生地は10cm以上余分についておりますし、端のシワは ご容赦いただけませんでしょうか?

この件とは 直接関係ありませんが、反巻きの最内層1~2mには 数センチおきに、横に筋(巻きシワ)が 入っております。このシワも上記のシワも、アイロンを低~中温程度(合成繊維の場合)で かけていただければ、取れます。

布生地の業界内では、アイロン等で取れますシワは 欠点や異常とは されておりません。ご了承いただけませんでしょうか?(取れないシワは 勿論欠点です。御連絡いただければ、責任を持って交換か全額ご返金いたします)

この記事は 布生地通販の生地屋店長の三浦宗之が書いています。

色落ち


ここ2~3日 どうも手が黒ずむと思ったら、新品のコール天の黒ズボン(コットン100% 本当はポリエステル混の方が丈夫なのですが、ほとんど売ってないのですよね)が 原因でした。
(安かったからなあ~(笑)、でも 製品の質と縫製はしっかりしてたので・・・)

このズボンは 洗濯すると色落ちします。最初少なくとも一回は他の洗濯物と絶対に一緒に 洗ってはダメです。クリーニングに出してもダメです。他人の物に 色移りする可能性が あります。

ポリウレタン混の製品ですが、以前大クレームになった話を 聞いた事があります。最近は クレーム防止のために お客様ごとに個別洗いするそうですが)

デニム(ジーンズ)だと 色落ちすると言う事は広く知られていると思いますが、濃色のコットン(綿)製品も同じです。淡色は 使う染料が少なく また万が一色落ちしても、元々色が薄いので 問題ににならないだけです。

(ブランドの高級品だからと 安心しない方がいいです。色の鮮明さを優先して 染色堅牢度を犠牲にしている製品もあります。念のため 最初は別洗いしましょう)

よく見ると ポケットに入れておいたハンカチも 下着も、ほんの少しですが 黒ずんでます。コットン(綿)は、濃色(黒 紺 ごげ茶等)は染色堅牢度の高い反応染料で染めますが、中色(赤 緑 青等)の薄めの色や 淡色は直接染料(染コストが安いので)で染めます。

このコール天のズボンは 濃色なのに直接染料で染めたか、反応染料で 染めたのに 染め後洗いが十分でなかったか。コットンは 専門外なので よくわかりませんが。

関連:ポリウレタン高混率製品の色移りについて

この記事は 布生地通販の生地屋店長の三浦宗之が書いています。

芯地とは(シンジ interlining cloth) 接着芯地(セッチャクシンジ fusible interfacing)


芯地とは、布生地に張りを持たせ 服の型崩れを防ぎ、体型をカバーして 美しいシルエットを形作るためにあります。

布生地の種類と同じで 下記の3種類があります。それぞれの種類の中に、接着する芯地(接着芯地)と そうでない芯地がありますが、工業生産される縫製品で 非接着芯地が使われる事は ほとんどありません。

  1. 織物
  2. 不織布
  3. 編物

第二次世界大戦前は 接着芯地(熱と圧力を加える事によって 表地にくっつく)は ありませんでした。その頃は 芯地をつける「芯すえ作業」は 大変熟練と経験が必要だったそうです。

大戦後の労働力不足と 大量消費時代に対応するために、接着芯地が作られました。1964年には 接着剤をドット状に 定量・等間隔に配置する「ドット・タイプ」のものが 開発され、低コストで使い易い接着芯地が 大量に作られるようになり 広く普及しました。

主に使われる部分は、下記のサイトの 中頃のイラストが 分かり易かったです。
「芯地」について(東京都クリーニング生活衛生同業組合)

接着時の プレス圧力と温度を規定どおりにかけてないと、洗濯時に一部剥がれたりして シルエットや外観を著しく損なう事になります。

縫製作業をやりやすくするために 仮止めする「仮接着芯」と言うものも あります。

この記事は 生地通販の生地屋店長の三浦宗之が書いています。

色について カラー(color)


色って 本当に微妙で 難しいです。

よくお客様から、メールで画像のリンクを示されたり 画像を添付ファイルとして 送ってこられ、
「これと 同じ色を捜してください」 とか
「これに 一番近いカラーが欲しいのです」 とか 聞かれます。

ですが、お客様がご覧になられた色と 私が見ている色は 微妙に違っている事が 多いのです。元々 パソコンや液晶ディスプレイの機種ごとの癖が ある上に、パソコン出荷時に色がある程度調整されてますが、それから だんだんとずれて行きます。

(厳密にやる所は 2週間おきとか毎月のように カラー校正をやるそうです。

赤が青に見えることはありませんが、赤が微妙に青っぽくなったり 黄色っぽくなったりします。店長三浦のパソコンとディスプレイは、簡易カラー校正器で定期的に校正された色にしてます)

ですので、お答えするときに 上記の事情をお話して、
「厳密には お客様の思われている色と 違うかもしれませんが、私には これが一番近く思えます。」
と お答えしてます。

微妙な色合いの違いを 気になさる場合は、必ず品番(商品番号)と色番(カラーNo.)をメモされて、下記より無料サンプル請求される事を お奨めいたします。
無料サンプル請求

(よく紙のカタログや インターネットのお店で 「実際の色は 写真の色と多少異なる場合があります」って 書かれているのは、その為なのです。

昔 美術の先生に、美術の教科書に載っている絵は かなりお金をかけて 印刷の色調整をしていると 聞いた事があります。高価な自動車のカタログでさえ(商品が高いので、お金をかけられす筈なのですが)、説明には「写真の色とは 異なる事があります」って 書かれてますよね。

製造する時のロット(製造単位)が 違うと、色が微妙に違ってしまう場合もあります。
後から買いに行った布生地の色が 微妙に違う

また 実物の色の一部は、液晶画面で再現できないものもあります)

この記事は 生地通販の生地屋店長の三浦宗之が書いています。