コーマ糸とは、短繊維でカード糸に対する言葉で、カード工程(長さの短かい繊維の除去と 繊維を平行に引き揃える工程)の後で、さらにより短かい繊維の除去と繊維の平行度をより良くする為に コーマ(comb 櫛の意味)と言う機械を通して紡績したコットン(綿)の細番手高級糸の事です。
こうする事で 締まった糸になり(かすかな光沢も出ます)、中の繊維の平行度が増して糸の切断強度も上がります。30、40番手の糸には カード糸とコーマ糸の両方がありますが、それ以上の細番手はコーマ糸のみになります。カード糸では 短い繊維があったり 平行度が低いので 細い糸を作ると強度が出ないためです。(糸は一番弱い部分で切れます)
下記のように 外観が異なります。(写真は apparel fashion wiki より拝借しています。写真掲載ページ)
中を構成する繊維長も 下記のグラフのようになります(綿花をほどいた繊維を縦にして 長さ順に横に並べています。縦軸が1本1本の繊維の長さです)。クラフは オリジナルTシャツのPMワークスと言う店の用語解説ページから 拝借しています)
超長綿と言うのは この1本1本の繊維長の平均の長い綿花を 糸にした物です。
この記事は 布生地通販の生地屋店長の三浦宗之が書いています。