カード糸とは (carded yarn)


カード糸とは、綿(コットン)のコーマ工程を通さない糸の事で 40番手以上(30と40番手のみは コーマ糸もある)の太さは 事実上全部カード糸になります。
(30番手以上の糸で コーマ糸を作る事も 可能ですが、あまり意味がありませんし(太いので強度は十分ある) 需要もないので、生産されてないのでは? と思われます)

カード(card:すき櫛 毛羽立て機の意味)工程は、長さ短い繊維の除去と 繊維の平行度を高める為に、綿紡績では 必ず行います。30と40番手には 両方あるので、「カード30番」とか「カード40番」のように 明記されます。
(たぶん 他の毛紡績とか 麻紡績などでも、必ず同様の工程はあると 思われます)

下記のように 外観が異なります。(写真は apparel fashion wiki より拝借しています。写真掲載ページ) カード糸の方が 膨らみ感のある糸になります。

カード糸の外観

カード糸の外観

コーマ糸の外観

コーマ糸の外観

中を構成する繊維長も 下記のグラフのようになります(綿花をほどいた繊維を縦にして 長さ順に横に並べています。縦軸が1本1本の繊維の長さです)。クラフは オリジナルTシャツ作成のファインダーと言う店の用語解説ページから 拝借しています)

ステープル・ダイヤグラム

この記事は 布生地通販の生地屋店長の三浦宗之が書いています。

FavoriteLoadingお気に入りに追加する

カード糸とは (carded yarn)」への2件のフィードバック

  1. ピンバック: コーマ糸とは (combed yarn) | 布生地Q&A

  2. ピンバック: コーマ糸とは (combed yarn) | 布生地Q&A

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください