デニールとは 化合繊やシルク(絹)の糸の太さの単位で、9,000m当りのグラム数。”D”(Denier)で通常あらわします。
”75D(デニール)”の糸は9,000m当り75gある糸と言う意味です。太さと言うと直径が思いうかびますが、細い糸を 厳密に計測する事は通常困難(また 長い長さ方向に多少ばらつきます)なので このような方法がとられてきました。
(最近ではこの呼び方を止めて、デシテックスと言う言い方に変わろうとしています)
例えば 下記の例のように(クリックで その布生地の商品ページへ飛んだり(詳細が見れます)、拡大写真が見れます)
50D(デニール)の方が 糸が細いので、薄く透けやすいです。 (50Dと75Dくらいの 差では 僅かの差しかありませんが)
綿やウールの糸の太さの「番手」と違って 大きいほど太い糸になります。番手は大きいほど 細くなります。
(番手は一定重量あたりの長さであらわしてます。ややこしい事に、綿 ウール 麻で全部一定重量が異なってます。すから 綿とウールで同じ40番手でも 太さは異なります)
余談ですが 公称75デニールでも、実際の糸の太さは 72~73デニール程度です。それでも 糸の取引は重量でしますので、別に不正なわけでは ありません。75D(デニール)で 計算した長さよりも 実際の糸の長さは 多少長くなるので 使う方も不都合はないわけです。
この記事は 布生地通販の生地屋店長の三浦宗之が書いています。