デシテックスとは 化合繊の糸の太さの単位で、10,000m当りのグラム数。”T”(deci Tex ”D”とすべきなのかも知れませんが それでは従来のデニール(D)と区別つかないため)で通常あらわします。
例えば”84T”の糸は10,000m当り84gある糸と言う意味です。本来”テックス”は1,000m当りのグラム数なのですが、10分の一の意味の”デシ”をつけて 8.4テックス=84デシテックスとあらわしています。
綿やウールの糸の太さの「番手」と違って 大きいほど太い糸になります。番手は大きいほど 細くなります。
デニール(D)から こちらの単位に変わろうとしています。面白いのは 数字の切りがいいのか 一部換算どおりの表示になってません。
30D = 33.333T 表示33T
50D = 55.555T 表示56T
75D = 83.333T 表示84T (本来83Tのはず)
100D = 111.111T 表示110T (本来111Tのはず)
150D = 166.666T 表示167T
あと 今まで習慣的にデニールを使って来たので、当分の間は下記のように商品名にはデニールが使われると思います。(50Dの方が薄い。50Dと75Dくらいでは 僅かの差しかありませんが。透け感の写真は クリックで拡大します)
50Dシフォン・ジョーゼット:MS7400 | ||
75Dシフォン・ジョーゼット:MS7100 |
将来的には
・56Tシフォン ジョーゼット:MS7400
・84Tシフォン ジョーゼット:MS7100
のように呼ばれる事に なるかも知れません。
余談ですが 公称84デシテックスでも、実際の糸の太さは 80~82デシテックス程度です。それでも 糸の取引は重量でしますので、別に不正なわけでは ありません。84T(デシテックス)で 計算した長さよりも 実際の糸の長さは 多少長くなるので 使う方も不都合はないわけです。
この記事は 布生地通販の生地屋店長の三浦宗之が書いています。
お気に入りに追加する
ピンバック: デニールとは?(D) | 布生地Q&A
ピンバック: 番手とは(バンテ) 太番手(フトバンテ) 細番手(ホソバンテ) | 布生地Q&A