日別アーカイブ: 2012年8月13日

パーマネント・プレス加工(permanent press) 耐久加工(durable press) パーマネント・プリーツ


パーマネント・プレス加工とは、コットン(綿)  レーヨンなどの布生地に 樹脂加工(樹脂をつける)をして 高温で処理し、半永久的なプレスを施した加工方法です。略してPP加工とも言います。

(樹脂は熱可塑性(熱をかけると 柔らかくなる)のものを用います。元々 ポリエステルナイロンなどの合成繊維は、熱可塑性なので 樹脂加工しなくても パーマネント・プレス加工は可能です。

キュプラレーヨンなどの 再生繊維は 熱可塑性でなないので、パーマネント・プレス加工をするためには コットンなどと同様に 樹脂加工が必要です)

この加工をすると、下記のような特徴が現れます。

  1. 洗濯後 ノーアイロンで着れます。
  2. プリーツのひだが消えにくい。(パーマネント・プリーツ
  3. 型崩れしにくく シワができにくい。

樹脂をつけるために どうしても元々も風合いは多少損なわれます。アメリカでは DP加工(durable press  耐久加工)と言われています。

生地の分子同士を 架橋反応でつなぐ、形態安定加工とは 違います。

(余談ですが、熱可塑性の反対は 熱硬化性と言います。熱をかけると固くなり、フェノール樹脂エポキシ樹脂等がそうです。炭素繊維やガラス繊維などで作られた 繊維強化プラスチック(FRP  Fiber Reinforced Plastics)は 熱硬化性樹脂が用いられてます。
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最近では 量産性を考慮して(射出成型等が可能になる) 熱可塑性樹脂を用いたカーボン・ファイバー強化プラスチック(CFRP  Carbon Fiber Reinforced Plastics)の量産化試験も始まっているようです。
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現在 一般にカーボン素材と言うと 熱硬化性樹脂を用いたものがほとんどです)

この記事は 布生地通販の生地屋店長の三浦宗之が書いています。大変申しわけございませんが、弊店では パーマネント・プレス加工は やっておりません。