コーティングとは、塗布の意味で 布生地に オイル、ゴム、ウレタン、ビニール、エナメル、ラッカー等の樹脂を塗って 機能性やファッション性を持たせたものです。
(オイルをコーティングしたのもを オイル・クロスと言います。2つ以上の異素材を張り合わせるラミネートとは別物です)
防水性、防縮、耐熱性、変化した外観や風合いなどの特性を持たせる事が可能です。以前は機能性を持たせる事が主眼でしたが(ゴム引きの雨合羽等)、近年は コットン(綿)や麻生地等に コーティングして 今までとは違った外観や風合いにする事が多くなりました。
有名なバーバリーのコート生地は 高密度のツイルに織り上げたコットン生地に オイルをコーティングして撥水性を持たせてます。ですので ある程度の「透湿防水性」を持っています。(ゴアテックス等ほど 高性能ではありませんが)
(余談ですが、このような布生地は 高密度に織り上げないと いくら撥水性があっても水漏れします。またあまり高密度になり過ぎると、織ること自体が困難になるのと 透湿性が低下してしまいます。
また 表面が濡れてしまうと、透湿性はなくなります。水の膜ができてしまうからです。ゴアテックスなどの超高級素材も一緒です)
バーバリーのコートは 第一次世界大戦でトレンチ・コート(トレンチは塹壕の意味)として使われ 大変使いよかったと言われています)
この記事は 布生地通販の生地屋店長の三浦宗之が書いています。