布生地を裁断する時に、織物の場合は 経(タテ)と緯(ヨコ)の糸目を 揃えてないと、洗濯などをした後に 洋服などがゆがんでしまう場合があります。
織物は下の図のように 経糸と緯糸が絡み合わされて 作られてます。
糸目の揃え方(経糸と緯糸をきちっと直角にして、経糸は原則洋服の縦方向になるようにする)は 簡単で、
- 布生地の端をちょっと切って タテとヨコに裂きます。
- 裂いたタテとヨコの2面を 直角に板などに固定して、ヨコ タテの順番ではらいます。
こうすると きちっと タテヨコに糸目が揃います。後は 型紙を乗せて、布生地がずれないように 裁断して行くと タテヨコの糸目の揃ったパーツを切ることができます。
あと 布生地の耳端に近い部分は、織布や染加工時に いろいろな無理がかかっているので、使わないか 重要でないパーツに使われたらいいと 思います。
製造工程で 経方向に力がかかっているので、洋服の縦方向に 織物の経(タテ)方向を もってきた方が 無難です。(経緯にあまり性質差のない織物の場合は、コストなどの関係(取り効率が良くなる場合)で あえて緯取りをする場合もあります)
この記事は 布生地通販の生地屋店長の三浦宗之が書いています。