布生地の名前」カテゴリーアーカイブ

タフタとは? (taffeta)


ポリエステルナイロン 生糸(キイト 絹)など 長繊維生糸(ナマイト)で織られた平織の密な織物の総称です。

(ナイロン・タフタの詳細は 次をクリックで。ここでは ポリエステル・タフタのお話中心です。
ナイロン・タフタとは? )

比較的付加価値は低いので 安い織物生地が多いです。すべりがよく適度な光沢がありますが、しわにはなりやすいです。

ポリエステルの場合は 経(タテ)糸 x 緯(ヨコ)糸の組み合わせが

  • 50D x 75D(デニール) (56T x 84T(デシテックス
  • 75D x 100D(デニール)  (84T x 110T(デシテックス)

仮撚加工等のしてないフィラメント糸生糸(ナマイト)とも言います)で 密に平織で織った織物です。

主用途は裏地ですが、安価なので いろいろなところに使われます。北陸地方の代表的な定番織物の1つです。

消費量が多いので 問屋さんによっては60~100色程度もの多数の色数を 揃えているところもあります(ほとんど 選ぶのに困るくらいです)。

50D x 75Dのタフタで 経緯の密度を吋(インチ )間で合計して190本タフタ(一般的) 210本タフタ(高密度 糸密度が多い)の2種類が代表的ですが、生産量は190本タフタの方が圧倒的に多いです。

超高密度タフタと言って 経緯の密度合計が400本前後(/吋 インチ) またはそれ以上(密度が多いほど 織るのが困難になる)の 大変付加価値の高い生地もあります。主にウインド・ブレーカやダウン、コート地などに 使われます。

元々シルク(絹)織物の名前一つでしたが、シルク製は 今ではほとんど見かける事は ないと思います。

この記事は 布生地通販の生地屋店長の三浦宗之が書いています。

ツイルとは? (twill) 綾織とは(アヤオリ) 斜文織とは(シャモン)


織物組織(又は 織組織)の名前で、綾織(あやおり)斜文織(しゃもんおり)とも言います。三原織組織の1つで、通常織物の糸密度を上げて 肉厚の丈夫な生地を作るために用います。

斜めに細かい筋が見え、スーツやパンツ(ズボン)用など 生地厚が必要な織物に使われます。コットン(綿)やウール(毛)、ポリエステルナイロンなどの合成繊維キュプラベンベルグ)などの再生繊維など 全ての素材(糸の種類)で ツイルは存在しえます。

下記の織組織図に 代表的なツイル織組織を 挙げておきます。これ以外にも いろいろなツイルやその変化織組織があります。

ツイルの織組織図
2/1ツイル(綾織)

2/1ツイル(綾織)

2/2ツイル(綾織)

2/2ツイル(綾織)

黒い部分が 経糸(タテイト)が上(浮き)になっている部分、白い部分が下になっている部分です。詳しくは織物組織を参照してください。

大変申しわけございませんが、弊生地屋では ツイルの取扱いはございません。

この記事は 布生地通販の生地屋店長の三浦宗之が書いています。

サテンとは?(satin) 朱子織とは? 繻子織とは?(シュスオリ しゅすおり)


織物組織(又は 織組織)の名前で、朱子織(シュスオリ)繻子織(シュスオリ)とも言います。三原織組織の1つで 通常経糸(タテイト)が多く表に出ていて、美しい光沢が出やすいです。(わたしは見たことがありませんが、緯糸(ヨコイト)が表に多く出ていて 光沢のあるものも あるらしいです)

その一方で 平織りなどに比べて比較的摩擦には弱いです。(ポリエステルのサテンは シルク(絹)などのサテンに比べれば はるかに摩擦等には強いです。同じポリエステル製の平織り綾織に比べて弱いと言うだけです。ですのでポリエステル・サテンは 実際コート等の重衣料の裏地などに使われてます)

コットン(綿)やウール(毛)、ポリエステルやナイロンなどの合成繊維キュプラベンベルグ)などの再生繊維など 全ての素材(糸の種類)で サテンは存在しえます。

下記の織組織図に 代表的なサテン織組織を 挙げておきます。これ以外にも いろいろなサテンやその変化織組織があります。

サテンの織組織図
5枚サテン(朱子)

5枚サテン

8枚サテン(朱子)

8枚サテン

黒い部分が 経糸(タテイト)が上(浮き)になっている部分、白い部分が下になっている部分です。詳しくは織物組織を参照してください。

当店の代表的なサテン織物には下記があります。(クリックで 参照できます) ドレスなどの衣装だけでなく、高級服の裏地としても 沢山使われています。

しわになりにくいサテン・クレープ

しわになりにくいサテン・クレープ

金属光沢のシャンブレー・サテン

金属光沢のシャンブレー・サテン

生地屋の強くお奨めサテン生地も見る

(参考:下記は間違いです。

  • 光沢のある織物を一般を サテンと呼ぶ。(光沢のあるタフタ(タフタは 一般にサテンなどと比べると 値段は大幅に安い)などを サテンと呼ぶのは間違いです。光沢のほとんどないサテンもあります)
  • シルクや合繊の光る織物を サテンと呼ぶ。(綿(コットン)やウールのサテンもあります。サテンは素材の名前では ありません)

この記事は 布生地通販の生地屋店長の三浦宗之が書いています。