月別アーカイブ: 2013年10月

注染とは(チュウセン) 板締め防染とは(イタジメボウセン)


注染とは、型紙を用いて防染糊(のり)をつけた布を重ね、染料を注いで下から吸い取って染める技法です。染める部分に土手を作り、その土手の内側に染料を注いで布を染めます。そのため 次の様な利点があります。

  • 一度に多色を使って染めることができる
  • 染料は布の下側に抜けるため、布の芯まで染まり、裏表なく柄が鮮やかで色褪せしにくいことが特徴

防染(ボウセン)方法の一つです。主に、手ぬぐいや浴衣などを染めるのに使われます。「注いで染める」ので、注染と言われるようです。

JIKAN STYLEさんの 下記の動画がわかりやすいです。

板締め防染とは、注染の一種で 凹凸が合うように模様を彫った2枚の板の間に 織物を挟みこみ、強く締め付けて 染料を注ぎ込みます。凸の部分には 染料が入らず、凹の部分だけ染まります。下記のページがわかりやすいです。

板締め絞り

この記事は 布生地通販の生地屋店長の三浦宗之が書いています。

解し織りとは(ホグシオリ) 経糸捺染とは(タテイトナセン ワープ・プリント warp print) 経絣(タテカスリ) 再織り(サイオリ)


解し織りとは、経糸捺染(タテイトナセン)とも言い、絣(カスリ 経絣(タテカスリ))の一種です。経糸の模様が 細かくかすれて上品な感じになります。次のようにして 作ります。

  1. 経糸に捺染するために、ごく粗い間隔で 緯糸を織り込みます(経糸がバラバラにならない程度に。仮織(カリオリ)とも言います)。
  2. これに 模様を捺染(プリント)します。
  3. 再び織機にかけ、仮織した緯糸を抜きながら 正規の緯糸を正規の密度で、打ち込んで織り上げます。

3.のように 再び織るので、再織りとも 言います。写真付きの 工程が下記にあります。
ほぐし織りの工程

有名な銘仙(メイセン)に この方法が良く使われてます。下記写真は 「足利銘仙プロジェクト」より 拝借しています。

銘仙の布生地

銘仙の布生地

この記事は 布生地通販の生地屋店長の三浦宗之が書いています。