ヒートテックの詳しい原理 吸着発熱とは (吸湿発熱)


人間は別に汗をかかなくても 一日約0.8リットルもの水蒸気を 体全体から蒸発させているそうです。水蒸気は運動エネルギーをもっていて これが繊維などに吸着(吸湿)すると 熱を出します。これが 吸着熱吸湿熱)です。

(水が蒸発する時に 気化熱を奪うのと逆の作用ですね。火災の時 水をかけるのは この原理を利用して消火してます)

ですので どんな繊維も衣服も吸着熱作用を持っています。でも、どうして「ヒートテック」等の素材は 暖かく感じるのでしょうか?

  1. 水蒸気の吸着を できるだけ皮膚に近い部分で起こるようにしています。(外側で起こるほど 人は温かさを感じにくい)
  2. 吸着した水分が できるだけ速く外へ拡散させるしくみ(毛細管現象等)があります。
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  3. 外側へ出てきた水分を できるだけ速く蒸発させるしくみ(繊維の表面積を広くする等)があります。
    (2.と3.のしくみがあるので、着用後の数分間だけ暖かいわけではなく 長時間暖かく感じます。吸湿速乾の機能性下着やユニフォームは 2.と3.のしくみを使って速く蒸発させます)
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  4. 3.の蒸発するときに 熱を奪いますので、布生地の内側と外側が しっかり断熱されるしくみ(内部にしっかり空気の層を確保する等)があります。
  5. 1.~4.まで どれか一つでも 大きく劣っていると、そこが 暖かさを感じる度合いを 大きく下げてしまいます。1.~4.の性能が バランス良く発揮されてないとダメです。

実際に着用すると 本当に暖かいです。ポリエステル100%の薄手のものより 綿やアクリルと混紡されワッフルのように編まれたものの方が 少し厚手で空気の層が厚いので わたしは暖かく感じますね。

(風が通ると ヒートッテックの保温機能が 大きく損なわれるので、衣服の一番外側には 一枚は風を通しにくいものを 着用されることをお奨めいたします。ただ 完全に体を密閉しますと、上記3.の蒸発が 起こりにくくなるので 良くないと思います)

ユニクロ以外にも いろいろ発売されているようですが、どの程度ヒートテックと違うのか 比較する必要があると 思います。値段の安さだけで 大量に買わないほうが いいのでは? 1~2枚買われて効果を実感されてから 沢山買われるといいと思います。

現時点ではヒートテックの方が 抗菌機能とか形状安定とか いろいろな付加機能がありますね。どんどん 進化してます。

この記事は 布生地通販の生地屋店長の三浦宗之が書いています。

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ヒートテックの詳しい原理 吸着発熱とは (吸湿発熱)」への2件のフィードバック

  1. ピンバック: ヒートテックの詳しい原理(吸着発熱) 生地屋 | 生地屋のおやじの独り言

  2. kijiya 投稿作成者

    レーヨン混等のヒートテックは ハードな運動には、向かないようです。(吸水性のあるレーヨン等が 一度濡れると なかなか乾燥しにくい為、体が冷えます)
    http://rbs.ta36.com/?p=16205

    ですが、ヒートテックにも いろいろ種類があり、合成繊維だけのものもは 乾燥しやすいです。上記のブログにある専用のものには 性能が劣るとは思いますが、十分安い代用品には なると思います。

    (命の危険のある 登山等には 高性能の専用品をお奨めします。サイクリングの練習等の 軽い用途には、合成繊維だけの代用品でも十分だと 私は思います)

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